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99年10月23日(土) 辻 淳二
捕まえたぞ!
這い這いに成功 |
思い通りの好天 今日は土曜日で、人との約束はない。朝起きたら、天気は快晴。そこで、昨日から考えていた「孫と散歩に出かける」ことを先ずはの行動目標と決めた。火曜日から長女と母子で泊りに来ていたのに、今週はずっと帰りが遅くて帰るともう寝ているので、襖を開けて寝姿を覗くだけ。朝は目を覚ましているが、出かける時に娘の膝に抱かれてキョトンとしているのに「いい子だね」とか言いながら頭をなぜて出かけるの繰り返し。そこで、母子が帰る今日くらいは罪滅ぼしにまともにケアをしようと思っていた。ちょうど、娘が近くの鍼灸の先生の所に出かけ、昼頃には家内も用事で出かけることになっていて、他に誰もケアする人間がいなくなる。それが一時間くらいとなれば、どこかでむずかることもあり得るので、その時のウルトラC的機嫌直しの手だてとして「近所の散歩」に狙いをつけたのだった。 外は好奇心一杯の世界なんだ 起きるとすぐ、「今日は美貴(孫の名)と散歩するんだ」とアピールし、暗黙の合意を取り付ける。さらに幸いなことに、娘が出かける前に寝かせてくれたので、起きるまでは何もしなくていいことになって、ゆとりができた。それも思いの外よく寝て、目を覚ましたのが正午頃、しばらく布団の中でかまってから抱き上げてあやし始めた所へ娘が戻って来た。そこで、おムツを取り替え、着替えするのを待って、帽子だけ被せて外に連れ出した。乳母車もあったが、抱いて出かけることにする。最初に行ったのは、一番近い公園、「お友達に会えるね」と声を掛けながら行って見たら、昼の時間のせいか、誰もいない。ベンチやブランコに座ると、風がよく通って気持ちがいい。膝の上で向きを変えたり、手足を伸ばしたりしてやると、機嫌よく振る舞っている。目の上数メートルの所を大きなカラスが飛び抜けるが、ノンビリ抱かれているだけで驚かない。しばらくしてお仲間は来そうもないと見切りを付けて、別の公園へと日向の道を移動する。途中、前に家庭菜園に使われていた所がいつのまにか駐車場に変っているのに気付くが、その隅の方に花壇の名残が残っていた。そこで、しばしそこに足を止めて、コスモスやあざみやバラの花が咲き蝶が舞っているのを見せてあげると、近い枝に手を出してもごうとする。次の公園に着いても、赤ちゃんはいない。「ここもお友達いないね」と話しながら、カゴ風になっていて子供を抱きながら漕げるブランコに乗せて揺さぶってあげると、身体の少し前を横に張ってある鉄のパイプにつかまって喜び、それを舐めようとする。ここでもう30分をかなり過ぎたが、全然むずからない。ひとしきり遊んだ後、もう一つ公園を回ることにする。そこでも結局、友達は見つからなかったが、カバとラクダと馬、カメの形をした子供が座れる置物があったので、順繰りに一つ一つそれに座らせて身体を伸び縮みさせてあげる。最後のカメがちょうど座りいい形になっていて、ずっと手放して居てもドッシリと座れて、身体がしっかりと自立して来たことに驚く。ここに居る間に、時間が一時間を過ぎた。それでも、外歩きは退屈しないらしく、まだむずからない。でも、そろそろお腹が空いてきている筈と考え、家に向かった。 這い這いももうできるのだ 家に戻ると、昨夜出張帰りに友達と飲んで帰って午前様だった次女が起きて、孫を待ち構えていた。そして、彼女がオムツを替えた後で、「そろそろ這い這いするよ」と前日から話題になっていたことが眼前に展開された。腹這いになっていた孫が、30―40センチくらい前方のザワザワと音が出る品物に向かってまさしく「匍匐前進」し、それに到達したのだ。思わず皆、顔を見合わせてニッコリのシーンがそこに生まれたのだった。 この日は、3時過ぎになって母子が車で帰り、我が家はまた落ち着きを 取り戻した。それでも、「生まれて半年近く、美貴がしっかりとして来た な」という手応えはズシリと残って、それだけで満ち足りて後は家の中で過ごしてしまった。 |