2000年1月16日(日) 辻 淳二
〜多摩都市モノレール沿線歩き〜
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(遠くに見えるのがモノレール) |
今日は朝から曇り空で、夕方には雪が降るかもという予報。いいコンディションではないが、我が多摩地区に今月10日から全線開通した「多摩都市モノレール」沿線の写真撮影に予定通り出かけることにした。遅い朝食を終えて、先ず本ホームページ編集用のパソコンの作業環境を改善する力仕事を片付けることにした。11月にこのパソコンを我が家に移した後、長女や息子が帰って来た時に使う階下の和室にちゃちな作業卓を置いて編集時だけワークしていた。それを、前の日に「年に10回もないことのために空けておくよりも伸び伸びやれるようにしたら」と同居の次女から言われて、二階で資料の山に埋もれていた机を下ろしてその上に置くことにしたのだ。ところが古いマシンの悲しさ、ガタガタ動かすと接続不良などが起こる。今回も動かなくなって調整していたら時間が思いの外かかって、出かける用意ができたのは1時半だった。 |
ここで多摩モノレールを紹介すると、北は東大和市に位置する上北台駅から南は多摩市の中心駅である多摩センター駅までの全長16キロ、所要時間36分、駅は全部で19の、多摩の中核駅(立川、高幡不動、多摩センター)を繋ぐ高架線である。平均速度27キロ/時が示すように郊外をゆったり走り、つまり休日に沿線を散策するのにピッタリで、通勤やビジネスにはややかったるいかなという感じである。南端の多摩センターから北にたどると、発車してすぐ中央/明星/帝京などの大学集積地区を縫って多摩動物公園までが8分。そこからは、京王線と並行して高幡不動までが4分、ここを過ぎると高尾や奥多摩に通じている道路や川を次々と跨ぎながら北上する。高幡を出るとすぐ浅川、次いで中央高速道、甲州街道、多摩川と奥多摩(新、旧)街道を見下ろした少し先で中央線と青梅線(ここが南北の立川駅で高幡から南立川までが10分)、さらに北上して五日市街道、玉川上水を跨ぎ、終着の上北台駅は青梅(新、旧)街道の少し手前に位置している。駅名を見ての特徴は、「体育館」を付けたのが泉、柴崎市民、「街道」が甲州、桜、「立川」が北、南、「大学」が中央・明星、大塚・帝京と各2つあって、沿線の性格を映している。
さて、今日の最初の下車駅は多摩川を越えてすぐの柴崎体育館、ここから多摩川の河原まで歩いて、釣り客と重ね合わせて上を行くモノレールの写真を撮る。駅に引き返して次の立川は南・北両駅に下りて、「モノレールができてどちら側が活況を呈するのか」に思いを馳せながら駅から見えるJR立川駅方面の写真を撮る。ここで3時を過ぎたので北上はやめにして南行きに乗り、時々車で通って親しみがある道路や橋を上から俯瞰する写真を撮ることにする。シャッターチャンスを逃してしまって戻るため、先の駅で反対方向の車両に乗るため階段を駆け上がるということもあった。
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胴の部分にライオン等を描いた車両も |
その後は一路、この路線の目玉の一つの多摩動物公園(従って、胴体に動物を描いた車両もある=写真左)に向かい、同園のシンボルとも言えるコアラの写真を撮ることをめざした。 同駅に着いたのが3時45分、園の出札口に行って聞くと「コアラ館は4時半まで」とのことで何とかセーフ、5〜10年ぶりに入った園内を急ぎ足で進む。ところがここで、この日初めての、ちょっと痛い見込み違いに遭遇する。コアラの部屋には5匹以上が居て、ガラスに近い木に登っても居たが、夕方で自然光は微々たるもので、しかも「フラッシュは禁止」となっていたのだ。 |
後は、終着の多摩センターに行くだけ。10分ほどで着くと、もう外は夜だった。ここは、沿線では立川と並んで夜でも人が集まる所だから夜になってもいいと算段していたが、さすがに寒くなっていて、百貨店やホテルやプラネタリウムのある高層ビルが連なる夜景を撮った(これも暗すぎて失敗)だけですぐ引き返すことにした。
高幡に戻ったのが6時前、昼食を食べ損なったのを思い出して店に入り、コーヒーとドーナツを注文して一休みした。そこで、リュックに入れていた鈴木大拙著「禅と日本文化」(岩波新書)を一章だけ読んだ。もう10年以上も前に、当研究会の本HPの前身に当たる年報に、「この一年の、最も贅沢な日」というような題でゴールデンウイークに高尾山の縦走路を少し外れた草原に寝転がってこの本を読んだ話を書いた。その時、内容はよくわかった訳ではなかった。そこで最近、もう一度読もうと本棚から取り出していた。一章を読んだだけだが、前とは違う読み方ができそうな手応えは感じたので、それで良しとして家路に着いた。
[この稿に書いた写真の一部を「路上観察写真館」欄にアップしていますので、合わせてご一覧下さい]