表紙のことば
    写真&文: 辻 淳二

 3月下旬に寒さがぶり返し、桜の開花ペースが遅くなったため、東京ではちょうど花見どきの中で4月を迎えました。28日(日)に車で高尾山の近くまで法事に出かけたのですが、車中から見る桜が、往きにはさほど目に留まらなかったのが、帰路にはあちこちで華やかに見え、一気に開花が進んだことを実感しました。
 
 さて、4月号の写真は、3月中旬に会合があって出かけた都内・竹橋にある「KKRホテル東京」のロビーで偶然見かけた、「明治維新の時期の興味深い集合写真」を使うことにしました。左に掲げたものがそれですが、この一枚に、薩摩藩の西郷隆盛・大久保利通、長州藩の高杉晋作・桂小五郎、土佐藩の坂本竜馬、さらに幕府側だった勝海舟まで(下に拡大した切込み写真を参照)、維新の立て役者たちが皆勢揃いしているのです。

   左: 大久保利通
   右: 西郷隆盛

  勝海舟

  桂小五郎

    上: 高杉晋作
    下: 坂本龍馬
 これを見た瞬間、「すごい写真がある!」とときめいたのですが、少し経ってからは、「本当に、これだけの人達が一同に会す場があっただろうか?」と疑問に思う気持が強くなりました。写真の横に添えられた説明文には、「正面やや右寄りに位置する英語教師が長崎から江戸に移る際の送別会に集まった志士達を草分け写真家の上野彦馬が撮ったと伝えられる」とありましたが、私自身はそういう史実に触れた文献に接していません。「人物模写のうまい画家が、丁寧に顔だけ書き換えた?」という仮説まで思い浮かべてしまいました。誰か、この写真に関する情報をお持ちの方は、ご一報下さい。

 [事務局より]

 今4月号は、6人8稿の投稿を頂きました。新規登載は、以下の通りです。
(投稿者の名前のところをクリックすると、新投稿コンテンツに行き着きます)

 「ライフワーク」欄: 大村英尭さん高嶋宏尚さん瀬川滋さん

 「感動の体験」欄: 島田正雄さん

3 「創作」欄:    松本東亜さん辻淳二

 「路上観察・写真館」欄: 瀬川滋さん 

5 「オピニオン」欄: 辻淳二