「経営と情報通信」研究会(第15期第1回)記録    文責: 辻 淳二                         

月17日(月)に開催、出席者18人、2次会参加人で、第14期を終え第15期に進む総会と玉置彰宏さん(東京情報大学環境情報学部・教授)『ミャンマーのIT事情』と題する話題提供&それを受けての討議を行いました。

1 総会報告

 会員の出席17人、委任状提出7人、計24人で、会の規約(会員数の3分の1以上)を充足して成立を確認。第14期活動&決算の報告と第15期計画&予算につき、事務局配布資料に沿って報告し、次の一点を修正して承認を頂きました。その結果、期の最後に「研究会開催、通算100回」を迎えるという記念すべき期に進むことができました。

   [修正点]会長の新田さんより「会費を7,000円にしたら」との提案がなされ、意見交換の上で、同案と「現状通りとし、経費の活用を工夫して当期収支ゼロに近づける」事務局案との二案で採決を取り、圧倒的多数で「7,000円に値上げ」に決定しました。

 後段の講演については、玉置さんが7年の関西生活を終え、この春より東京に戻られたのを歓迎する意味合いも込めて、近年しばしば現地にも足を運んで国際協力されているミャンマーのIT事情についてお話し頂いた。

 上記の「話題提供」を受けての質疑応答の要旨はおよそ以下の通りだった。

[質疑/討議記録]

上野: ミャンマーについていろいろと調べ、思い入れも持っておられる。その理由は?

玉置: 最初は「厄介な案件に巻き込まれた」という受け止めだったが、現地に行ってみて、接する人たちの笑顔が素晴らしいのと、二回目にセミナの先生で行った時の受講者たちの態度が良かったことで変わった。

上野: 知的レベルは?

玉置: 上の方の10人くらいは、世界レベルで見て優秀だ。大学院博士過程の人で、人口5,000万人の中の40人くらいの人たちなのだから、当然かも知れないが。

新田: ミャンマーの最大の問題は、軍事政権だ。国民の自由を抑える、国外に出さない。そこで、アメリカはスーチンさんの件などで経済制裁を加えているが、日本は専ら援助ということでいいのだろうか。

玉置: 行って見ると、日本人以上にアメリカ人が多い。また、ビジネスマンでは、オーストラリア人が多い。近く、軍事政権は形を変えるだろう。それで人々がすぐ変わるということはないだろうけど。

新田: 英語の話だが、TOEICの点数の国際比較で日本は一番低い。これには、「大学の教材が日本語で揃っている」ことがマイナスに作用している。彼らは、そうした知識を英語で教えている。この違いは、大きいと思う。

玉置: 全く同感だ。

新田: 義務教育の年数は?

玉置: 9年間。 

上野:  e-Learning話だが、講師陣が不足という事情からこれが普及する素地があるということか?

玉置: その通りだと思う。

上野: 英語の教育コンテンツを持ってくるというのは?

玉置: シンガポールの人が来て、教えている。今の所は、先生が教えるやり方で。今の段階は、試験を受ける学生を教える先生を育成している。教材は入って来ていると思うが。

高村: IT産業をミャンマーで育てるとして、日本のソフト開発需要の受け皿になるには、日本のニーズに焦点を合わせた教育が必要だ。その場合、育成カリキュラムはビジネススクールとペアにして組まないといけないのでは? 今のソフト開発需要から見れば、例え100でもちゃんと仕事をしてくれる所は貴重だ。

上野:
 日本でも、それは難しいのでは?

高村: かって日本の商社がビジネスを拓いてきたように、「立国の志」が必要で、それがあれば頑張れるのではないか。

辻: お話を聞きながら再々頭に浮かんで来たのは、さだまさしの『風に立つライオン』のイメージだった。これは、青年医師がモルジブに後進国医療に出かけ、よろずに遅れているが(お話の笑顔のような)離れがたい良さ(や医師としての使命感)を感じて、日本に居る恋人をあきらめて“長滞在”してしまう歌。これのイメージで、現地に腰を据えれば素晴らしい仕事ができるということなのかなと思いながら聴いていた。

                   〜 以上 〜

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