[シリーズ投稿・マラソンと私(その3)]   
 
 「帽子で熱中症を防止する真夏のローカルマラソン大会」
  (2005年9月4日)
               
  鳥山 康見


 帽子をかぶるように競技規定で規定しているマラソン大会、それは千葉美浜区の稲毛海浜公園を走る「千葉海浜夏季マラソン大会」である。 残暑厳しい9月の第一日曜日に開催されるマラソン大会のため、熱中症を防止するため帽子をかぶることがルールになっている。 
 

 今年は9月4日(日)に開催され、ランナーの期待むなしく、朝から雲が切れると同時に暑い陽射しが照りつけ、開会式が始まる9時過ぎには気温は30度を越え湿度も高く、海岸といえども風も弱く、マラソンには最悪のコンディションとなった。このマラソン大会は典型的な小規模ローカルマラソン大会で、走るコースも公園の周りと千葉港へ続く高い防波堤に沿った殺風景な歩道であり、先導車はパトカーや白バイではなく大会役員が自分のバイクに乗って先導する、手作りマラソン大会である。

 マラソン会場は稲毛海浜公園の広い緑の芝生と松林に囲まれたところにあり、大勢のランナーがグランドシートやテントを置き準備運動やジョギングするには絶好の環境である。 小規模大会だけに、出店のテントはスポーツ用品の2店だけであり、今年は飲食物を売る屋台のテントもゴミ箱もなかった。 大会は9時に開会式があり、9時半に5kmの部が、10時15分に16kmの部がスタートし、13時には表彰式も終わり閉会となってしまう。 

 このマラソン大会の特徴は、暑さ対策の帽子だけでなく、会場内放送による熱中症対策や事前の体調管理、早目の給水指導が何度もあり、距離を16km(10マイル)と短かくし、一周8kmの周回コースには3kmごとに3ヶ所の給水所があり、そこにはシャワー係がいて希望者に頭から水を浴びせてくれる。そんな暑さ対策が行われている大会ではあるが、今年もランナーたちの熱い戦いが繰り広げられ、熱中症で救急車の出動が3回以上もあった大会となった。そんな最悪コンディションでも、都心に近く緑の綺麗な広い公園ということもあり、毎年参加者は増え続け、今年は2000名近い参加があった。最近、健康増進のために走るランナーが増えているが、熱中症を恐れない無謀な熱きランナーも増えている。御多分に漏れず、マラソン参加者にも高齢化が津波のごとく押し寄せており、昔は「年寄りの冷や水」であったのが、今は「年寄りの熱中症」の方がビッタリ当てはまるような気がする。


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