[シリーズ投稿・マラソンと私(その5)]
「雨ニモ負ケズのマラソン大会」
(2005年10月16日)
鳥山 康見
朝起きたら雨
前日の天気予報では「曇り時々雨」だったが、朝起きてみると雨、早々にテレビをつけ天気予報を見ると「一日中雨」に変わっており、ガッカリしながら「雨のマラソン」に向けて傘、ビニール袋、ウインドブレーカーを用意する。
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「第34回タートルマラソン全国大会兼第8回バリアフリータートルマラソン大会」は、予定通り、北千住駅から徒歩10分の荒川河川敷にある「虹の広場」で雨天決行された。自宅を出発する7時半頃には雨が止み、北千住駅に着いた時にも雨はほとんど降っていなかったので強運を期待したが、9時に会場に着いたとたん厚い雲が垂れ込め雨が降り出した。雨のマラソン大会は、2月の青梅マラソン以来、久しぶりである。 |
雨宿りする場所が無い河川敷
晴れなら会場のステージ横の草の上にグランドシートを敷くのだが、そこは既に泥んこ状態で、スタート場所に近く雨水が溜まらない土手の草の上にグランドシートを敷き、荷物を降ろし、傘をさしながら荷物が濡れないようにする。河川敷は、雨が降ると雨宿りする場所がない最悪の会場であるが、「雨なのに何でこんなに大勢来るの?」と思うぐらいランナーが続々と来場し、会場を埋め尽くす。主催者発表では、全国各地から「雨ニモ負ケズ5000名以上が参加する」とのことであった。参加者は、傘をさしたままゲストの松田千枝さん(資生堂所属の女性市民ランナーの第一人者)の話を聞き、エアロビクスを見て、開会式で90歳以上の高齢者が走ることを知る。
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準備運動もしないまま、スタート15分前になると傘をさしながら素早く着替え、全ての荷物をビニール袋に入れそれを更にグランドシートで被い完全防水する、最後に雨よけの大きなビニール袋を体にかぶり雨の中でスタートを待つ。ランナーにとって雨の中を走るのはそれ程辛くは無いが、雨の中で濡れながらスタートをじっと待つことや、ゴール後に濡れた服を着るのは大変辛い。 |
雨で荷物預けがパニック
雨でなければ荷物を草の上に置き、貴重品だけを持ってスタートするランナー達も、雨の時には、着替えた荷物が濡れては困るのでスタート時間直前に荷物預けのテントに殺到することになる。荷物預かり所は大量のランナー達でごった返しパニック状態となり、その受付テント前はビニール袋やデイパックを持ったランナー達の長蛇の列となり、収拾がつかない。そのため、「荷物預かり処理が遅れているのでスタート時間を15分遅らせることになりました」との放送が流れ、早くからスタート地点に集っていたランナー達は「雨の中、早く集合しろと言うからここで我慢して待っているのに、なんで15分遅らせるんだ、待つ間に雨でびしょ濡れになっちゃうだろ、集合前に放送しろよ!もっと前に!」とブーブー言いながら、遅くなったスタートを待つ。
15分遅れでハーフマラソンがスタート
荷物預りが10時半から始まるハーフマラソンのランナーを優先処理することでハーフマラソンが15分遅れでやっとスタート。雨の中、10時45分に2000人のランナーが一斉に走り出す。雨で気温も20℃を下回り、湿度も60%ぐらいで走るコンディションとしては良く、いつもより早いペースで走る。 最初はコース上の水溜りを避けながら走ったが、雨で靴がびっしょり中まで濡れる5km過ぎにはコースの水溜りも気にせず、水しぶきを上げながら走る。途中の橋の下では地元のお囃子や太鼓の応援に励まされ、雨で誰もいない野球場やグリーンの綺麗なゴルフ場の横を過ぎ、有名な赤水門を通り、折り返し地点を順調に通過する。雨なので給水も最小限にし、靴の中の水で足がふやけているのを感じながら、来た道を一生懸命走る。残り5kmを過ぎると少し余裕も出て、伴走者と一緒に走っているバリアフリーのランナーに「頑張れ!」と声援を送り、逆にウォーキングの人達やコース係員の声援を受けながらゴールへ向かって走る。残り1km地点でゴールのアーチが見えラストスパート、そしてカッコ良く走るポーズをとりながら無事ゴール。
ゴール後も泥だらけ
ゴールし一息つくと、完走賞のTシャツ、ミネラルウォータをもらうため会場の完走賞テントに向かうが、その道も泥でぐちゃぐちゃで足の踏み場も無く、靴の中に真っ黒な泥水がどんどん入り、靴の中まで泥だらけだ。亀の絵の入った完走Tシャツと荒川の源流水ボトルをもらった後は、あまりにも靴が真っ黒なので、グランド内にある水道栓に並び靴の上から水を流し、靴と足を洗う。汗をかいた顔や体を洗わず、靴を洗ったのも初めての体験である。荷物を置いた土手まで戻り、タオルで顔と体を拭き、汗と雨でびっしょり濡れたシャツとパンツを素早く着替え、ホッと一息つく。幸い雨もようやく止み、次々にゴールするランナーを声援しながら昼食に持参したサンドイッチとおにぎりを食べ、缶ビールをゆっくり飲む。
順位と表彰の無いマラソン大会
タートルマラソンは「健康と親睦」をテーマとしており、順位や表彰式は無く、いろいろな人達が仲良くマイペースで走るユニークな楽しいマラソンで、全国の元気な高齢者が楽しみにしているマラソン大会である。 今日は雨でその楽しさが半分になってしまったが、貴重な思い出をまたひとつ増すことが出来た。最悪のコンディションの中で一番大変だったのは主催者であり、今回のマラソン大会関係者の皆さんに感謝しつつ、「来年は晴れますように」と祈りながら帰途についた。
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今回の参加賞 (C、Dはスポンサー(エバラ)の提供) @完走Tシャツ A参加者名簿 B荒川源流の水 Cビシソワーズ (豆とジャガイモのスープ) Dこんにゃくゼリー E小物入れ Fゼッケン Gタイム証(後日送付のハガキ) |
(以上)