[シリーズ投稿・マラソンと私(その9)]
「女性に優しいマラソン大会」
(2006年1月8日) 鳥山 康見
市民マラソン界の女王が主催するマラソン大会
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今年最初のマラソン大会は、1月8日荒川の河川敷で開催される「谷川真理ハーフマラソン大会」だった。この日は冬晴れで、午前中は風も弱く絶好のマラソン日和となった。このマラソン大会は市民マラソン界の女王と呼ばれる谷川真理さんが主催する、地雷廃絶チャリティを兼ねたマラソン大会である。毎年、谷川さんの友人であるタレントが多数参加し、そのタレントが品々を提供するチャリティオークションなどもあり、1万人を越えるランナーが参加する、都心で開催される最大級のマラソン大会である。 |
主催が谷川さんということから、下記の点で女性に優しいマラソン大会となっており、女性ランナーの参加も多い。
<女性に優しいマラソン大会のポイント>
@女性ランナーは男性より10分先にスタートできる
A会場には子供用の遊園地が開設される
B女性用のトイレが多数設置される
Cゴール後に「熱いおしぼり」が配られる
賞金レース
「谷川真理ハーフマラソン」は大規模なマラソン大会で、日本で唯一の賞金レースである。女性ランナーは10時にスタートし、男性ランナーは10時10分にスタートするという形で、女性ランナーに10分間のハンディを与え、ゴールした時の総合順位を競い、12位までの入賞者が賞金をもらえる。女性ランナーの成長著しいマラソン界でハーフマラソン(21km)で10分のハンディは厳しく、今回も総合1位は早川英里という若い女性ランナーで、数十万円の賞金をゲットした。一流ランナーで、最近は市民マラソンにもよく出場する早田俊幸も3位に甘んじていた。
チャリティオークションは大人気
昨年は、モデルの長谷川理恵、タレントの石田純一、そのまんま東など、赤坂TBSの周りを走る番組のタレントなどが参加し、走った後はサイン入りのスポーツシャツやランニングシューズをオークションに提供したので、ステージのある大会会場は大混雑したが、今年はタレントが不在で盛り上がりに欠けた。それでも、谷川真理、高橋尚子、早川英里などの有名ランナーのウェアやシューズのオークションは大人気で混雑していた。これらの収益金は地雷撲滅に使うと説明していたが、混雑しているステージとは対照的に地雷撲滅活動を紹介するテントは見学者もなく、閑散としていた。やっぱり、マラソンランナーは有名人に弱く、身勝手なヤツが多いという印象である。
お土産はTシャツだけ
地雷撲滅チャリティマラソンであるため、参加者へのお土産は完走Tシャツとスポーツドリンクだけである。ほとんどの大会で配布される参加者名簿もなく、完走証も別途ハガキが郵送されるので、正確な順位やタイムも大混雑している掲示板を見る以外に、良くわからない。
河川敷を走るハーフマラソン
マラソンコースは、荒川の河川敷の道路を新荒川大橋から山に向かって10.5km走り、東京外環自動車道を越えたところにある折り返しを戻るコースで、ほとんど平らな舗装された片側一車線道路を走る。天気も良く寒さも少し和らぎ、心配した風もそれ程強く無く、走るには絶好のコンディションだったので、短パンとTシャツで走った。女性ランナー1500名が10時にスタートし、男性ランナー6400名は10分後の10時10分にスタートした。スタート直後は広いと感じていた道路がランナーで溢れ、おしくら饅頭をしながら走る状態で、前を走る遅いランナーを抜くのに苦労しながら走る。5kmを過ぎると、やっとランナーがバラけて走りやすくなったが、今度は、10分前にスタートした女性ランナーを避けながら前へ前へと走ることになる。途中で何人か知人ランナーに出会い、挨拶しながら折り返し目指して走る。折り返し手前の1km地点で、先頭のランナー群とすれ違う。すれ違う有名選手に「頑張れ! 頑張って!」と大きな声援が飛ぶ。 折り返し500m手前に水門があり、コースの道幅が狭くなり、往路のランナーと復路のランナーが狭い道をギリギリにすれ違うが、ここでも遅い女性ランナーが邪魔になり、前に進めない。しばらく、広い道に出るまで我慢して走り、広くなったところからスピードを上げ走る。給水所が約5kmごとにあったが、コンディションが良く、ほとんど給水せずにゴールへと向かう。15km過ぎから一度抜いた「白髪白髭の(私と同じ)おやじランナー」が荒い息をしながら必死に追い付いて来るので、前を走る遅いランナーを抜きながら一緒に走る。残り3km地点でラストスパートするが相手もペースアップして離れず、最後まで一緒に走り1時間30分0秒という同じタイムでゴールする。ゴール直後に「お互い、年に似合わず早いですね」と健闘を讃え合い握手をして分かれる。
ホコリ高き大会
ゴール後、暖かいおしぼりで顔と体の汗を拭き、着替えを済ませ一段落すると、持参したおにぎりとサンドイッチを食べながら缶ビールを飲む。給水をしなかった分だけ、ビールがすごく美味い。
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すでに、表彰式は終わっているが、まだ続々とランナーが途切れることなくゴールしてくる。午後になると風が強くなり、乾燥した河川敷の土のグランドから砂埃がもうもうと舞い上がる。荷物やウェアが砂で真っ白になり、ランナー達が会場から早々と退散し始める。最後のランナーがゴールし、拡声器からオークションや海外マラソンの抽選会の終了を放送する中、隣のおじさんランナーが言っていた「ホコリ(埃)高きマラソン大会」も終了である。今年の初マラソンに満足しながら、今日のマラソン日和をくれたお天道様と大会関係者に感謝しつつ、砂埃の舞う河川敷の会場を後にする。 |
(以上)