[シリーズ投稿・マラソンと私(その13)]
「日本一の桃の里を走るマラソン大会」
(2006年4月9日) 鳥山 康見
日本一の桃の里を走る
山梨県笛吹市一宮は、日本一の桃の里である。南アルプスや八ヶ岳に囲まれた甲府盆地の春は、桃の花とサクラが一緒に満開となり、町中ピンクの絨毯が敷きつめられたようになり、一番美しい季節を迎える。こうした、春爛漫の一番良い季節に、マラソン大会が開催される。今年も、4月9日の快晴で暖かい日に「第二回笛吹市いちのみや桃の里マラソン大会」が開催された。雲ひとつない好天、白い雪を頂いた南アルプスや八ヶ岳がくっきり見え、桃の花と桜の花が満開の素晴らしい桃の里を満喫しながら走ることができた。
<桃の里マラソンの魅力>
・雪で白い南アルプスや八ヶ岳などの素晴らしい眺め
・桃の花と桜の花が満開で春爛漫を味わえる
・山梨名物のお弁当と豚汁をたべることができる
・町興しで、町中の人が総出で対応してくれる
・お土産に蕾がついた桃の枝をもらえる(先着100名のみ)
・地元の名産品を売るテントが出店
・ワインの試飲あり
<短所>
・甲府盆地はアップダウンがキツイ
・駐車場が遠い
・沿道の応援が少ない
・午後は風が強くなり、グランドの砂が舞う
・帰りの高速道路は渋滞
家を出たときは強風
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6時20分に自宅をクルマで出発したが、風が強く心配しながら甲府へ向かう。天気予報が全国的に晴れと予報していたためか、中央高速道はこの時間でも混んでいて八王子から相模湖付近までノロノロ状態だったが、その先は比較的空いていた。一宮インターで高速道路を降り、会場には8時前に到着。まだ早いと思っていたが、既に会場前の駐車場は満車で、近くの一宮ふれあい文化センターの駐車場にクルマを停め、満開の桜が咲いている中学校を抜け会場のスポーツ公園へ向かう。心配していた風も無く快晴で、遠くに白い南アルプスと八ヶ岳がくっきり見える。 |
桃の蕾がついた枝をもらう
受付でゼッケンと参加賞のスポーツドリンク、参加者名簿をもらい、会場の隅のベンチに荷物を下ろす。着替えを済まし、準備運動を兼ねてピンクの桃の花が咲いている畑までジョギングし、体をほぐす。9時の開会式を見ながら、「蕾が沢山ついた桃の枝をもらう行列」に並んで枝をもらう(先着100名に無料でサービス)。その後、9時半には集合場所に並び、スタートを待つ。
のどかな町の応援
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9時45分にスタートの合図があり、ランナーが一斉に走り出す。先頭は、箱根駅伝で有名な山梨学院大学や国学院大学の招待選手だ。ゆるい下り坂を2kmも走ると、町を抜け桃畑になる。淡いピンクの桃の花が綺麗だ。最初からペースがやや早めだったので、3km地点で前後のランナーが少なくなり、一人で走っている感じである。コースを間違えないように10m前を走るランナーに追い付き、その後ろを走る。沿道の所々で、家族総出で声援してくれる。「頑張ってー」と応援してくれるので「ハーイ、ありがとう」と返事をすると、なぜか大変嬉しがってくれる。のどかで人の良い町だ。 |
桃畑はアップダウンがキツイ
5kmを過ぎると下りが終わり、その先はゆっくりと上り坂が続く。サクラが満開で花見客が多い金川の森公園近くで上り坂が急になり、息も激しくなってサクラを楽しむどころではなく、喘ぎながら坂を上る。こちらが急坂でペースが落ちる頃、「ハッハッハッ」と荒い息をしながら女性ランナーが元気に追い越していく。沿道のオジサンが「2番目! 2番目! 頑張ってー」と大きな声援を飛ばす。今日は無理しないで走ろうと決めていたので、上りが続く道をマイペースで走る。高速道路の下を走り抜け、15km地点の最後のキツイ上り坂を体を前に曲げながら必死に走り、やっとてっぺんへたどり着く。ここからゴールまでは下り坂となるので、ほっと一息入れ、それからペースをあげて走るが、前のランナーもペースを上げており、その差は変わらない。追い抜いて行った女性ランナーも、遠くに見える。残り6kmの下り坂は、南アルプスと桃の花を満喫しながら走る。日川の川沿いは真っ白な甲斐駒ケ岳に向かって走るコースで、走り終えて左に曲がると後1kmとなる。最後の1kmはラストスパートし、スポーツ公園のゴールへ飛び込む。
山梨県のマラソン大会の名物は弁当がでる
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ゴールしてタイムと順位の入った完走証と完走Tシャツをもらい、クールダウンのジョギングをしてから荷物のあるベンチに戻って着替えると、名物のコンビニ弁当のような幕の内弁当と豚汁をもらって食べる。ランナー全員がおなじ弁当を一緒に食べるというのも、「遠足」のようで中々楽しいものだ。アップダウンの厳しいコースと雪で白い南アルプス、一面に咲くピンクの花畑を振り返りながら飲む缶ビールはすこぶるうまい。 |
お土産にワインを買う
走り終え、弁当を食べ、ビールを飲み終えると、じわじわと満足感が広がってくる。出店のテントが並ぶ会場へ行き、地元のワインを試飲した上で買う。勝沼ほど有名ではないが、一宮でもワイン作りは盛んらしい。会場内にも300円のワイングラスを買えばワイン試飲できるコーナーもあり、あちこちで真っ赤な顔をしたオジサンやお兄さんが大きなグランドシートの上で車座になって宴会している。13時を過ぎると風が強くなり、グランドの砂がもうもうと舞い始めたので帰り支度をし、マラソン大会の役員や関係者の皆さん、応援してくれた一宮町の全員に感謝しながら帰路に着く。
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