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 [ 熊本歌会記 (第八九回)]

 平成二十年一月十六日(水)。
菊陽町中央公民館にて午後七時半から十時まで。
二月の公民館大会の作品集及び「すぎなみ」二月号の読み合わせ。今年も作品の向上を共に誓う。
歌会は二首提出中一首掲載。
  [松本 東亜記

暮れ近き夕日を負いてわが影の
細く長きを見つつ帰りぬ  河北 幸一

縁側の日向の匂ひに包まれて
布団にもぐる幼の寝息   山川 カヅ           

暖かき年の瀬にして掃く路地の
罅割れに咲く小さきタンポポ
              松本 章子

若き日は世話になりしと訪ね来て
吾が父語る髪白き人    佐藤せい子

初売りのほうれん草を束ねおり
カレンダーは早三日となりて
             梅田 國雄

帰り路の会話とだえし車窓より
冬の星座の輝くを見る   中村トシエ
           
今日行くと決めて掛けたる携帯に
屈託のなき声の飛び込む 
  辻 淳二

この朝丘の林に白き家
日に照らされて現われ出でたり
             新江 新司

仰ぎ見る爺が偏(こず)みしどんど火に
孫の笑顔が微笑み返す
   永嶋 丈士           

震災を予知し復興を助け合ふ
町会自治を掲示板に読む  松本 東亜             

 
 

 
 
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