インタネット上のサービス (4)   浅野 友彦

    インタネット上のおもしろいサービス

 前号までの紹介で、個人的なインタネット利用環境整備を一通り、ご紹介しました。これまでの環境作りはインタネット上のサービスをより幅広く・安全かつ恒久的(プロバイダ環境に依存しない)に利用していくための準備にすぎません。今回よりインタネット上のおもしろいサービスまたはページなどを中心にご紹介したいと 思います。

(本当は、第一段はインタネット上で発生するe-Trade(小売りや物々交換)での決済が、コンビニエンスストアや宅配便業者などが代行する仕組みがあればいいなぁ〜。というビジネスプランを書くつもりだったのですが、ソフトバンクとセブンイレブンとヤマト急便の提携構想が新聞紙上に発表されてしまったので、見合わせてしまいます。あのプランも考えたときにセブンイレブンの株を購入すべきでした...。)

 今回は、ナレッジマネジメントの中核技術の1つでもあるソーシャルフィルタを実践したおもしろいサイトをご紹介します。ソーシャルフィルタとは同じ趣味・嗜好を持った人々を、仮想空間上でソーシャライズ(グルーピング)することによって、より効果的で刺激的な情報送受信を作る仕組みだと思って下さい。(厳密かつ学問的にはきっと異なりますが) 例えば、ある歴史小説が好きなAさんとBさんがいたとします。Aさんの好きな作家や作品とBさんのそれとがほとんど似通っている場合、「Aさんの気に入った小説は、きっとBさんも好きである確立が高い」と勝手に類推されます。たまたまこの小説をBさんが読んでなかったとしたら、Bさんは高い確率で気に入る小説の存在を知ることができます。このモデルでサンプル人数と、各人の読んだ小説のタイトルとその採点リストが、多ければ多いほど、自分が高い確率で気に入る(必要とする)小説に出会うことができます。

 この例として有名なものにインタネット書籍販売会社のamazon.comなどがありますが、映画をテーマにした日本語のサイトをご紹介したいと思います。

http://cinema.media.iis.u-tokyo.ac.jp/

 このサイトでは、まずユーザ登録を行った後、自分が何気なく思いつく、好きな映画タイトルや出演者を検索し、1点〜5点の採点をしていきます。お奨め映画を提示してくれるだけの映画に関するソーシャルデータには、約30〜40の採点結果が必要なようです。約30タイトルを入れ終わり、自分に取ってのお奨め映画を計算し提示するボタンを押すと、不思議にも提示されたもののほとんどが、すでに見たことのある映画のタイトルが並ぶことでしょう。提示されたリストに対してまた採点を記入し、何度も何度も繰り返していくと、自分と嗜好が同じ人がだいたい定まってきます。今までの生涯に見た映画の棚卸しが完了する程の採点を入力すると、やっとお奨め映画リストのできあがりです。私もだまされたつもりでBEST3として提示された映画を実際に見てみましたが、確かにどれも自分好みの映画でした。すでにかなりのユーザが登録されているようなので、かなり正確な近似計算ができているようです。ぜひ、試してみて下さい。

 そこで、ふとビジネスのネタを考えてみるに、この技術はいろいろビジネスに応用できそうです。前出のamazon.comは、新刊の情報と先行採点結果をもとに、嗜好の合いそうな会員限定にメールで宣伝を送ることが可能です。映画のサイトではレンタルビデオショップなどが、会員向けサービスとして活用するといいかもしれません。また音楽、ゲームソフト、シェアウェアソフトなど応用分野とその市場規模はかなり大きいようです。何より会員にとっては、莫大なインタネット上の情報・広告の中から、かなり高い確率で自分の好みに沿った情報に限定して享受できることになります。大情報化時代にあって「限定された情報」というのは、ありがたいことです。

 現在、インタネットで運用しているソーシャル情報獲得狙い?と思われるサイトを幾つか紹介しておきます。いづれも現在はビジネスには活用されていませんが、どこかの誰かが買収するかもしれませんね。

小学校から大学までの同窓会サイト:http://yubitoma.sphere.ne.jp/ (会員数:27万人)

居住・出身地域サイト:http://www.gokinjo.net/ (会員数:21万人)

趣味別に無料Webサイトを作れる:http://www.geocities.co.jp/

 特に、http://www.gokinjo.net/などは地域スポットの広告をうてI驩 B 能性があるので、このサイトが持っているソーシャル情報は有望ですね。

 

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