「米国テロ事件」に思う           黒木 靖生


 9月11日の夜、家に帰って夕食を取りながらNHKテレビの10時のニュース番組をを見ていましたら、突然、ニューヨークの貿易センタービルの火災のシーンが映し出され、飛行機が突っ込んだための火災とのアナウンスがありました。

 その画面を凝視していましたら、もう一方のビルにまた飛行機が突っ込んだため、「これはテロだ」と思わず叫んでしまいました。ただし、その時は、ハイジャックされた旅客機が「凶器」として使われたとは思わず、アメリカにはよくある自家用のジェット機が使われたのではないかと思いました。

 今回の事件は、アメリカの航空機の安全検査が杜撰なことを利用したものとする説がありますが、ハイジャックに使われた凶器(カミソリ?)は、飛行機の掃除係が持ち込んでいたという報道もあり、安全検査だけの問題では無いようです。

 ご存知のように、今回のテロでは、旅客機がほぼ同じ時刻に4機もハイジャックされ、その内の2機が貿易センタービルに、1機がペンタゴンに突っ込まされて、未曾有の大惨事が引き起こされたわけですが、私は、ハイジャック犯が簡単(?)に飛行機のコックピット(操縦席)を占拠できたことに、大きな盲点があったのでないかと思います。

 旅客機の場合、通常は、客室からは簡単にコックピットには入れないような構造になっていますが、今回は、客室で騒ぎが起きた(一説では、客室常務員が殺害された)ため、操縦士がコックピットから客室に入り、それに乗じてハイジャック犯がコックピットに侵入したと報じられています。

 私は、ハイジャックの時は「客室で何が起きても、操縦士はコックピットを開けない」と言うルールを厳守すべきと思います。今までは、乗客・乗務員の安全を守るために、ハイジャック犯の指示に従って柔軟に対処することが重んじられて来ましたが、今回の事件で、それが間違いであったことが明白になりました。従って、私は、旅客機がハイジャックに逢ったら、ハイジャック犯の要求は無視して、操縦士はコックピットは絶対に開けずに、直ちに近くの飛行場に着陸し、その飛行機は絶対に飛び立たせないことを世界のルールにすべきと思います。

 これを厳格に実施すれば(勿論、その過程で幾つかの惨事が引き起こされることは、大いに想像できますが)、ハイジャック犯は自分の目的は達せられないわけですから、却ってハイジャックは減るのではないかと思います。

 勿論、今のご時世、「まかり間違えば命を落とす」くらいの覚悟を持てない人は「飛行機には乗るな」と言うことだと思います。
                            (以上)

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