私の還暦 兼俵 和夫
還暦を迎えた。無視し静かにすぎるのを待つ積りが、家族や社員からの祝い、同窓会での神社参り等々の内に強く意識してしまった。
・あふれる思いにからまわりした青春時代
・ソフトウェアシステムの開発という仕事そのものが人生であった仕事時代
・仕事時代の技術資産をベースに走った独立時代
そして今、青春時代の初期に回帰している自分を感じる。
「極小と極大の世界とその間に存在する自分の意味」。それを追求するあまり不安定になった心のバランスをとるために、「理解できることと出来ないことの区別を明確にし、理解出来ることだけを考える」を処世訓とした。
しかし今、このために捨てた部分が自分の心を占めている。この思いにかられ、「量子力学」「重力と一般相対性理論」等の物理学書、「哲学入門」「般若心経」等の哲学・宗教書を読み始めた。やっぱり解決出来ないかもしれない。でももう一度TRYしてみよう。「まどわず」「天命を知る」を年令的にこえたはずだが、今迷い、天命を探して心の放浪を続けてみようと思っている。
これも一つの還暦か。[H13.5.28]