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利尻山(りしりざん) 北海道北部,日本海に浮かぶ利尻島の中核をなす火山。標高1719m。島全体が円錐形の成層火山で,日本海上や天塩(てしお)海岸から海上に突出した美しい山容が望まれ、利尻富士とも呼ばれる。基盤は第三紀の堆積岩と火山岩から成り、最初に玄武岩質の火砕岩、溶岩を噴出し、さらにその上に安山岩溶岩が噴出、更新世までに主成層火山が形成された。その後の長い休止期間中に山体の浸食も著しく進み、山頂付近には火口の跡もみられない。約2万年前に山麓、山腹、山頂付近から玄武岩が流出したが、有史以来の活動の記録はない。山頂付近は急峻な岩壁をなすが、中腹以下は扇状地性の堆積物や側火山の堆積物によっておおわれた緩斜面で、同心円状の等高線を保持している。北麓にはポン山(444m)、南麓には鬼脇ポン山(411m)、仙法志ポン山(320m)などの側火山の砕漢丘がみられる。また南麓の沼浦の爆裂火口底にはオタドマリ沼、三日月沼がある。山頂付近にはリシリヒナゲシをはじめ利尻の名を冠した島固有の高山植物がみられ、浸食谷には万年雪がある。 奥平 忠志 (c) 1998 Hitachi Digital Heibonsha, All rights reserved. |
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