長田神社古式追儺式       瀬川 滋
 

 阪神大震災で最も大きな被害を受けた町、神戸・長田にある長田神社は、地元では「長田さん」と呼ばれ、商工業の神様として親しまれている。その長田神社に古くから伝わる「追儺式」は毎年春の節分に行われる。

 この行事は7匹の鬼が神々のお使いとして、松明の炎で種々の災を焼きつくし、太刀の刃で寄り来る凶事を切り捨て、天地を祓い国土を清めて1年間の人々の無病息災、家内安全を祈るものである。

 参拝者は松明の灰をかぶることにより祓を受け、松明の燃え残りを家の入口に吊して除災招福を願うというのが古来よりの風習である(下の写真は、松明の燃え残りを貰う行列)。

 一般に鬼は種々の不幸・災をもたらすものとして嫌われ、この鬼を追い払うのが通例であるが、ここの鬼は神々のお使いであり、神々に代わって災を払い清めてくれる。東北地方の「なまはげ」もこの類の鬼である。 (以上)


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