東京の坂道 その壱


今月から数回に亘って、都内の坂道を特集してお届けします。

最近、路上観察のために都内をうろついていると、案外坂が多いことに気づきました。しかも坂にはそれぞれ名前やいわれがあり、それを読んだり調べたりしていると、司馬遼太郎「街道を行く」ならぬ、「坂道を行く」なんて気分になります。

第一回目は麻布界隈です。さぁ、バーチャル散歩を楽しんで行って下さい。

まずは麻布界隈の案内板です。

麻布界隈は坂の多い場所です。 まずは麻布十番商店街を通り抜けて 有栖川恩賜公園へ向かってみましょう。

有栖川公園へ行く坂道は二本あります。左は大黒坂、右は暗闇坂 です。暗闇坂なんてなんだか夜ひとりで歩くのが怖くなりますが、昔は 昼なお暗い鬱蒼とした森だったそうです。

上の写真のふたつの坂が合流し、有栖川公園に向かう道は一本松坂です。 左の写真は一本松坂上から大黒坂、暗闇坂の合流地点方面を撮ったものです。
この一本松坂を脇に入るとまっすぐな急坂があります。 ここは狸坂。その昔、人を化かす狸が出没したそうな。麻布には狸穴(まみあな) という地名もありますので、昔は淋しい土地だったんでしょうね。 右の写真は狸坂を下から撮ったものです。近くに狐坂という坂もあります。

ここでいきなり超芸術トマソンを発見!!

狸坂を降りきり、そのまま十字路を突っ切るとS字カーブの登り坂があります。 おっと、ここでトマソン芸術を発見しました。んー、題が難しいですねぇ。なぜか 歩道に半分埋まった欄干。ここは橋だったのでしょうか?

その芸術の先を右折すると、大きなお屋敷がならんでいます。この坂(写真左)に は名前が見あたりませんでしたが、この先に何やらわけありな細い石段(写真右)がありました。 このあたりは元麻布三丁目、旧TV朝日のすぐ裏手にあたります。

ちょっと戻りましょう。有栖川公園から二の橋へ降りる坂が仙台坂です。 江戸期、伊達家のお屋敷があり、それにちなんで仙台坂と言われて いるそうです。この通りではバス停に注目して下さい。行き先が「銀座三越」 です。麻布十番商店街が、その昔、地下鉄が通るとお客が地元からいなく なるのを恐れて地下鉄工事を反対したため、麻布は陸の孤島と化しました。 麻布のマダム達が銀座へ買い物に行くために都バスが三越行きを出して いるのですね。でも、ここにも来年には地下鉄が開通します。
写真左は仙台坂頂上から二の橋方面を撮ったものです。

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