「ショートエッセイ」シリーズ(その11)


 
天災お見舞い              瀬川 滋


 先月は、記録に残る大災害が続き、日本列島全体に大きな爪跡を残しました。まずもって、新潟中越地震で被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。

私は、当日ある宴席に出ていて、その席上への第一報が新幹線脱線でした。事故の詳細が不明だっただけに、予想される被害の大きさに仰天した次第です。阪神大震災で同様の経験をしている私、これからどうしようと途方にくれておられる罹災された方々の心情が他人さま以上に分るだけに、本当に心が痛みます。何よりも、食料の確保と電気・水道・道路・鉄道等ライフラインの早期復旧、そして豪雪地帯故に長期化も予想される避難所、仮説住宅の整備・充実が急がれます。

 また、その前週に日本列島をつき抜けこれも大変大きな被害を残した台風23号で罹災された皆様にもお見舞い申し上げます。皆さんの所は如何だったでしょうか。

 いずれについても、親戚・知人の方が被害に遭われた方も沢山おられると思います。さぞかし気を揉まれたことと思います。今年は、史上最多の台風襲来、三重沖・新潟中越地震、そして浅間山噴火と、天変地異が続きます。何となく、日本が沈没しないか不安がよぎる今日この頃です。  

 ところで我家では、こうした招かれざる千客万来の中で、台風23号が最も大変でした。家が神戸西部の大阪湾に面した高台に建っており、災害で最も怖いのは地滑りと暴風です。今回の23号は海を挟んだ対岸に上陸しましたが、雨台風だったので、眼が至近だった割に被害はそれ程でもありませんでした。しかし、その前の18号では、明石海峡から吹き上げる暴風雨で雨樋を吹き飛ばされる等、大きな被害が出ました。その最たるものは塩害で、送電線の碍子がやられて都合8時間も停電し、生活面で往生しました。あの阪神大震災の時でも、ガス・水道は長かったですが、電気は3時間位で済んだのです。また、庭の植木は松、槙等一部を除いて葉は全て枯れ落ちてしまいました。この結果植物の生態系に異変が生じたのか、最近になって、百日紅等は新しい葉が出て来て新緑の呈を示してくれています。

 また、近所の桜の木が、秋にもかかわらず花を付けています。その「狂い咲きの染井吉野」の写真を、下に添えました。皆さん、秋のお花見を味わって下さい。


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