ボストンの日々に(夏点描)     新田 るり子

 

 浴衣着て異国の祭りに加わりぬ人々の面誇りかに見ゆ
 (July 4th 独立記念日に)

 
 打ち上げし我が花火師が菊づくしワーォ・ブラボーのこえ満ちみちる
 (同)

 
 深々とみどり森なす古戦場に歴史担いしミニッツマン眠る
 (コンコード・ノースブリッジにて)

 
 コックスのメガホンの声風に乗るエイトの櫓さばき一糸乱れず
 (チャールス・リヴァーにて)

 
 海山へ季節惜しみて人去りぬモールの噴水にわかに音増す
 (バーリントン・モールにて)

 
 水泳はon your riskと札立てり歓声こだますウォールデン湖畔に
 (ウォールデン・ポンドにて)

 
 ヨット走りかもめ群れなす海を背にジャズフェスティバルの聴衆浮かる
 (ニューポートにて)

 
 屋根のみの風吹き抜ける野外堂小鳥のさえずり指揮棒に沿う
 (タングルウッドにて)



 [本作品と対になっているホームページ]

  http://www.rurikon.com/boston.html



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