ボストンの日々に春まだ浅き   新田 るり子
  
  
  

  風の間にいまだ雪の香残れどもそを愛でるかにヴィンカ咲きいず
  
  

  冬眠を忘れしリスの吾に慣れテラスに遊ぶ幼子つれて
  
  

  白と黄の蕾ほころぶクロッカスをためらわず食む野うさぎの子は
  
  

  ようやくに2センチに足るメープルの双葉のみどり天仰ぎ見る
  
  

  戻り来て憩うギースのつがい見ゆ雛の姿は未だなけれど
  
  

  遅雪の恐れありしを吾知るもカートに溢るるパンジー買いぬ
  
  

  春を告げ役目終えたるメープルの赤き花ちる道の端染めて
  
  

 [本作品と対になっているホームページ]
 
  http://www.rurikon.com/boston_earlyspring/index.html


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