ボストンの日々にたけなわ   新田 るり子
  
  
  

  風なごむボス・マラソンの沿道にコートを脱ぎて人々集う
  
  

  日の丸を背に走り行くランナーに名を呼びかける声はげまして
  
  

  街じゅうが18世紀に戻りたり愛国者の日のレキシントンは
  
  

  雛鳥をレンズに覗くわが元へ野鴨の親子は歩みよりくる
  
  

  音もなく春は一気に訪れぬ時を合わせて桃さくら咲く
  
  

  ガス灯に紫にじむマグノリア憂い含みしニンフにも似て
  
  

  孫娘の卒業式を目にせんと八十路の父は海を越えくる
  
  

 [本作品と対になっているホームページ]
 
 http://www.rurikon.com/spring_sketch/index.htm
 


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