新潟通いの間の「息抜き」    辻 淳二
 


    
  新潟の四月の車窓は春浅かり雪融けの山も冬の山もありて


  高空に囀るヒバリと川の音のどかなりけり大学への道
 

    前の席に座っていいかと女子学生励みになるよと我応えたり


  
学生を伴いて訪う企業現場はいまの世を知る定点観測の場


  学ぶ姿勢受身に見えし学生に変化見えたり訪問の後で


  強風でJR運休のアナウンス茶会に招かれ早出せし日に


  
市街地にキャンパスを得たる我が大学真価出せるか経営力の


  与板町の歌碑公園を散策す良寛を巡る歌をたどりて


  貞心尼と交わせし歌に想いたり良寛の心若くありしと


  良寛が児等と遊びし寺・神社三条にありき昔をとどめて


  この景色も良寛はよく見慣れしか風通う稲田に夕陽の沈む




 
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