松本東亜のシリーズ投稿(第18回)

 現代のこころを詠む 短歌のページ

                               

[近詠歌]



   

  病ひ越え友ら歌へりまごころの思ひ数々檜の森陰に

 

 
  
 

 歌人たちが歌った郷土熊本シリーズ34=馬場 あき子
 
この稿は、歌誌「すぎなみ」20010月号(編集責任:松本東亜氏)から転載しています)  
  


 
 暁すばる天辺てへん)に淡く書きつげるこよなき時といふはさびしも

  


 馬場ばば)あき子。
昭和3年(1928)1月28日生〜。
東京府井萩町(現杉並区)生まれ。昭和22年(1974)「まひる野」入会。喜多
流宗家に入門。昭和23年日本女子専門学校(現昭和女子大学)卒。26年文京区立
第五中学校教員となる。27年岩田正と結婚。五十二年都立赤羽商業高校退職。「ま
ひる野」退会。53年「花より雨に」三十一首により第四回「短歌」愛読者賞、「桜
花伝承」により第二回「現代短歌女流賞」受賞。同年歌誌「かりん」創刊。(現代短
歌大事典より以下省略)

  掲載歌は、現代女流短歌全集2「暁すばる」(平成7年9月・短歌新聞社刊)の
小題『暁(あけ)すばる』の章から選んだ。この歌集は平成2から3年に掛けての時
期の作品をまとめたもの。あとがきによれば「すばる星が中点にかかるころは七つど
き、つまり朝の四時ごろで、朝の労働のはじまりの時間、別な場面では夜帰りの男の
最終時間である。そんな時間に昨日から物を書いているということは決して幸福では
ないが、体力がある証拠だろう。このごろはもうそんな無茶もできなくなった。徹夜
あけの空のいろは爽やかなようで、虚無的でその孤独なさびしさが好きだった。」と。
歌集の題名となる掲載歌を十分説明したあとがきである。時期の特定はできなかった
が幸いなことに歌集に阿蘇を歌ったものがあった。

  草千里千里枯れたる夕暮れのたまきはるひかり群牛にあり

  人が住む小さきくらしあはれぞと阿蘇は笑へり煙を上げて

  ぎざぎざの阿蘇の根子岳たちまちに昏れてぼろぼろの怒りをかくす

 古典と現代をからめた作者の世界が感じられた。


 
【一相一首】のすすめ
「経営と情報通信」研究会員の皆さんへ)

 このコーナーを設けて頂いて、早や1
回目を迎えました。月ごとの、メールでの添削指導(改作例を
示しますので、後は作者本人が再考して完成させて下さい)ですが、根気よく続けることで進歩します。
多くの方の参加をお待ちしています。(松本)

 一相とは、自己のすがた、心の様相を言います。現代社会において、みなさんは仕事や暮らしに多忙を
極めています。その時々に様々な思いを抱かれることでしょう。

 そんな時、自由に一首に心を込め、その思いを大切に歌うようにしましょう。数多く作ることは必要あ
りません。自分の力に応じて一首一首を作ることが肝要です。こころのアロマセラピー、癒しにもつなが
り、きっと豊かな人生が送られることでしょう。短歌を上手になりたい方は、志を高く持って、日々向上
に努めるように続けましょう。

 作ってみたい方は、このホームページに送ってください。編集後、掲載します。(松本)


[投稿者の作品]

 今月号は一件です。会員の皆さんの参加を心待ちしています(事務局)。


山枡郁子


 
青柿の一つ転がる垣根越し秋には満たぬ今日の頃ゆえ


 雑踏の人の流れに逆らひて歩きゆきたり孤独となりて

 

[「松本さん紹介ホームページ」の案内(事務局より)]
  

  松本東亜氏については、ヤフージャパンで検索し、調べることができます。
 
 

 
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