松本東亜のシリーズ投稿(第21回)

 現代のこころを詠む 短歌のページ

                               

[近詠歌]



   

  人に寄り頼む思ひのはかなかり明日は会はむぞ初めての人に

 

 
  
 

 歌人たちが歌った郷土熊本シリーズ37=坂崎 千鶴子
 
この稿は、歌誌「すぎなみ」200月号(編集責任:松本東亜氏)から転載しています)  
  


 
 五岳をば 朝夕 ( あさよ ) に眺め育ちたり胸うつ山は阿蘇の高岳

  


 坂崎 千鶴子 (さかざき ちづこ )明治38年(1905)2月10日〜。幼くして父(蔵原惟昶)の
郷里である熊本阿蘇に帰り、祖母(多伊子)と叔母(蘇代子)の手により成育する。
熊本県立第一高等女学校を卒業後、同志社大学女子部英文科を経て、日本大学家政学部
に入り、昭和三年坂崎善雄(当時・陸軍軍医中尉)と結婚のため退学。短歌は女学校一
年の時に手ほどきを受け、日本女子大の国文学の講義でアララギ派の歌人、茅野雅子女
史に古典及び現代短歌を学ぶ。東京の学生時代には、佐々木信綱氏の「竹柏会」に入り
『心の花』の同人になった時期もあった。結婚以来、歌作に親しむことはなかったが、
夫の死後は長男が医業を継ぐなど子等も社会人となり、ようやく70歳をこえて再び詠
みはじめた。「水源」、「南風」(同人)所属。以下略。(歌集の著者略歴より)

 掲載歌は、米寿を記念して出版された歌集「阿蘇の野菊」(平成4年11発行)から
引用した。大阿蘇の自然のもと、温かい祖母、叔母らの手に育まれた豊かな情緒が、こ
の歌に感じられる。若い頃手ほどき受けられた後、70歳をこえてから再び作歌を始め
られたそうであるが、人生のこれまでの苦労を越えた清澄な世界を感謝の念とともに詠
まれた歌集のように思われる。その他の秀歌も紹介しよう。

 「南風」昭和47年11月号に「歌と私」と題して小文を寄せていた。

  視界みな雲海の中につつまれて真綿のうちに阿蘇の陽登る
  底ひなき阿蘇の青空あおぎみてリンドウは青き花びらひらく 
  われすでに八十路に入れど恙なし歌など詠みて遊ばむとする
  歳月の重さ八十年日の遠く余生はせめて晴れやかにこそ 


 
【一相一首】のすすめ
「経営と情報通信」研究会員の皆さんへ)

 このコーナーを設けて頂いて、早や
20回目を迎えました。月ごとの、メールでの添削指導(改作例を
示しますので、後は作者本人が再考して完成させて下さい)ですが、根気よく続けることで進歩します。
多くの方の参加をお待ちしています。(松本)

 一相とは、自己のすがた、心の様相を言います。現代社会において、みなさんは仕事や暮らしに多忙を
極めています。その時々に様々な思いを抱かれることでしょう。

 そんな時、自由に一首に心を込め、その思いを大切に歌うようにしましょう。数多く作ることは必要あ
りません。自分の力に応じて一首一首を作ることが肝要です。こころのアロマセラピー、癒しにもつなが
り、きっと豊かな人生が送られることでしょう。短歌を上手になりたい方は、志を高く持って、日々向上
に努めるように続けましょう。

 作ってみたい方は、このホームページに送ってください。編集後、掲載します。(松本)


[投稿者の作品]

 今月号は
「なし」です
 会員の皆さんの参加を心待ちしています(事務局)。


[「松本さん紹介ホームページ」の案内(事務局より)]
  

  松本東亜氏については、ヤフージャパンで検索し、調べることができます。
 
 

 
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