2004年の春       辻 淳二
 


    
    いかにして春は来るのか砲撃にテロ人質と続くこの世に


    己がとは思わざりきかイラクにて捕らわれるリスク知りては居ても
 
  


    神田川に白波を立て舟が行く散りし桜を川辺に押しやり


 
  会議室の外は紅白の花と新緑青空に映え気もそぞろなり


 
  多摩川の河原の春の被写体は朝のランナー昼の親子連れ


    渋滞の駅の通路で気付きたり新入社員の門出の日なりと


    曇り空の頭上に紅白の淡き色ビジネス街に花水木咲く


 
  郊外の桜一気に開花して法事の帰路は花見ドライブとなる


 
  家族にて見る夜桜は春の楽しみ来年は孫を伴いて行かん


 
  
 
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