新緑の京都を歩く      辻 淳二
 


    
    寺を巡る上り下りに目を射しは近景のさみどり遠景の塔


 
  出会いたり知らざりき庭何有荘百年ぶりの公開にときめく


 
  五千坪に高低差ある園内に庭デザインの醍醐味を想う


    大庭の中心なるは縁側の正面に落ちる大滝なりき


    カタログの表紙に映える紅葉のアングルを探す流れを辿りて
 
  


    貴人たちを往時に招きし茶室にはトンネルありきもしもの備えか


 
  疏水近くに明治の初期の名園あり滝や流れに地の利を活かして


    南禅寺で絶景かなと人叫ぶ我も合点す山門に上がりて


    寺前に馴染む造りのレストラン中はモダンな明るさに満つ


    あざやかな橙色の嘴の小鳥跳ね遊ぶ日暮れの庭に

   
 
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