松本東亜シリーズ投稿(第27回)

 現代のこころを詠む 短歌のページ

                               

[近詠歌]



   

  関はりし仕事にひとつの悔いありき責むるなく人は吾れを許せり

 

 
  
 

 歌人たちが歌った郷土熊本(シリー43=梶原 孝祐
 
この稿は、歌誌「すぎなみ」200月号(編集責任:松本東亜氏)から転載しています)  
  

 
  
米出荷終えし夕べは夫婦してそのやすらぎに昏々眠る

  

  梶原 孝祐(かじわらこうゆう)
昭和4年4月22日熊本県上益城郡清和村生。昭和22年3月熊本
県立矢部農業高校卒業。昭和22年4月より農業経営。昭和54年から62年清和村
教育委員、委員長。昭和60年から62年上益城郡教育委員、連絡協議会副会長。
平成元年、歌集『土に生きる』上梓する。(歌集著者略歴より)

 作者は農業一筋に歩まれてきたようで、歌集を上梓される思いをあとがきに次ぎのよう
に記しておられる。

 平成元年を迎えこれまで生きて来た六十年間の一つのしめくくりとして歌集を出版する
ことになりました。
 大自然のなか土に生き歩んだ道に喜怒哀楽の感慨深い農村生活の想出が浮かんで来ます。
耕土の上にがっちりと立つことの出来たことの嬉しさをかみしめ、生かされて来た清い
美しい九州の山脈に囲まれた清和村の大自然にあらためて感謝を捧げます。

秀歌として掲載した作品は、「米作り」と題したなかの一首。比較的若い時代のもので
あるが、それゆえに夫婦で一生懸命に働く姿が真摯に詠われている。この一首に代表され
るように、歌集全体にわたってその姿勢が感じられる。後年、教育分野でも活躍されたこ
ともうなずける。

他の佳作も紹介して鑑賞したい。

 理想村語り尽きねど分け合いしクローバーの種子を抱きて帰る

  大阿蘇の噴煙は夕つ陽に紅く染み高岳の嶺越えてたなびく

  いっせいに霧が晴れたる向山の辛夷の花の白さ浮き立つ

  山畑の夕日は射して蕎麦の花いよいよ白くそよぎて映ゆる

   

【一相一首】のすすめ「経営と情報通信」研究会員の皆さんへ)

 一相とは、自己のすがた、心の様相を言います。現代社会において、みなさんは仕事や暮らしに多忙を
極めています。その時々に様々な思いを抱かれることでしょう。

 そんな時、自由に一首に心を込め、その思いを大切に歌うようにしましょう。数多く作ることは必要あ
りません。自分の力に応じて一首一首を作ることが肝要です。こころのアロマセラピー、癒しにもつなが
り、きっと豊かな人生が送られることでしょう。短歌を上手になりたい方は、志を高く持って、日々向上
に努めるように続けましょう。

  作ってみたい方は、このホームページに送ってください。編集後、掲載します。(松本)

 

[「松本さん紹介ホームページ」の案内(事務局より)]  

  松本東亜氏については、ヤフージャパンで検索し、調べることができます。


[投稿者の作品]

 今月号は一件です。会員の皆さんの参加を心待ちしています(事務局)。


[ 山枡郁子作




 様々な人の思いをのみこんでいつも通りの夜は来たりぬ


 何気ない言葉一つが気に掛かり晴れぬ心で一日暮らせり



 
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