夏日の中のテニス      辻 淳二
 


    
    夏の午後のテニスコートに集いしは我ら二人のみ年長組の


 
  フットワークと耐久力を試したり真夏のコートを走りつ休みつ


 
  打ち続け息上がり来るに耐え居れば友も同じか「あと一球」の声


    シングルス二十年ぶりなりゲーム勘と技が噛み合わず歯痒さ募る


    友が叩き我抜かれたるゲームボールをゆっくり拾えり息つくために
 
  


    先ず勝ちて次に敗れて気付きたり炎天の今日は五分がベストと


 
  シャワーして足を向けたるファミレスで会話弾めりテニスより長く


    乾杯に続いて干したりグイグイと友はビールを我はドリンクを


    要職の友は職場に向かいたり「体力に自信」と笑顔を見せて


    ホロ酔いに風の吹きゆく坂道でこの夏初めてのカナカナを聴く
 

  

 
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