松本東亜シリーズ投稿(第29回)

 現代のこころを詠む 短歌のページ

                               

[近詠歌]



   

  揺れ動く波の頭に輝るひかり沖に朝日の昇り始めぬ

 

 
  
 

 歌人たちが歌った郷土熊本(シリー45=甲斐 雍人
 
この稿は、歌誌「すぎなみ」200月号(編集責任:松本東亜氏)から転載しています)  
  

 
  
巻きほぐれ雲が火口を去れば見ゆオパール色の底の湛へは

  

 甲斐 雍人(かい やすと)
大正2年5月10日満州大連に生る。昭和7年水甕、あかしや短歌会に
入会。14年甲斐水棹逝去。あかしや短歌会主宰に推さる。22年引揚げ。水甕熊本支
社誌「人間的」創刊より終刊まで30年間、内田守人氏に協力。新支社誌「もくせい」
顧問。42年第一歌集『あかしや』上梓。実作講座「短歌の芽ばえ」。44年「あかし
や」誌創刊。のち超結社「八代歌人懇話会」を設立。61年八代市政功労賞を受く。
平成5年県文化懇話会より「芸術功労賞」を受く。平成5年10月第2歌集『連雲』」
上梓。平成10年他界。(歌集著者略歴などより)

歌集『連雲』のあとがきは、作者のまさに短歌に対する考え方、取り組んで来たあり
のままの心境を述べたものであろう。教育者としてまた、文化人としての謙虚な姿を
見る思いがした。

 秀歌とした「巻ほぐれ・・」の作は、第23回阿蘇大会(水棹50回忌)の連作から
引用した。作者の志向した世界がここに表現されているように感じられたからだ。他の
連作も紹介して置こう。


  逝きし母五十五歳を偲びつつ五十年われ七十四歳

  大阿蘇の南カルデラ一望に白川は () ぶことしの稔り

 遡って、日奈久小学校校長時代昭和四十八年の

  空高くロングキックの球は飛び勝利に迫り走る君らは

 これは、誠に印象深い作品である。最後に

  
ブルガリヤ首都ソフィアとぞ呟きてああ靄はたつ青き語感に

  ヒマラヤの雪 (てん) の空塵かすか () れゆくに似てわたる鶴千 

【一相一首】のすすめ「経営と情報通信」研究会員の皆さんへ)

 一相とは、自己のすがた、心の様相を言います。現代社会において、みなさんは仕事や暮らしに多忙を
極めています。その時々に様々な思いを抱かれることでしょう。

 そんな時、自由に一首に心を込め、その思いを大切に歌うようにしましょう。数多く作ることは必要あ
りません。自分の力に応じて一首一首を作ることが肝要です。こころのアロマセラピー、癒しにもつなが
り、きっと豊かな人生が送られることでしょう。短歌を上手になりたい方は、志を高く持って、日々向上
に努めるように続けましょう。

  作ってみたい方は、このホームページに送ってください。編集後、掲載します。(松本)

 

[「松本さん紹介ホームページ」の案内(事務局より)]  

  松本東亜氏については、ヤフージャパンで検索し、調べることができます。


[投稿者の作品]

 今月号は「なし」です。会員の皆さんの参加を心待ちしています(事務局)。



 
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