松本東亜のシリーズ投稿(第31回)
現代のこころを詠む
『短歌のページ』
[近詠歌]
草原のみどり広がるただ中に舗装路照りて北に伸びたり
[歌人たちが歌った郷土熊本(シリーズ47=佐治 為久)]
(この稿は、歌誌「すぎなみ」2004年11月号(編集責任:松本東亜氏)から転載しています)
山裾にひろがる茅野白々と風立てば風に揺れつゝ光る
県立図書館3階歌短歌コーナーの本棚から、随意に歌集を選んで読み、この連載を書いている。今までに全く知らない方の歌集に触れることが多い。今回の佐治氏もそうである。生年からするとすでに他界されているだろうが、歌集を通じてその作品に触れることができた。
あとがきに作者は次のように書いている。
短歌父祖代々の歌詠みであったえにしもさること乍ら、私が中学時代に師事した滝口述先生(長塚節の友人)の御指導により、「一日一首」を厳しくたたき込まれたのが始りだった。しかし、それも長くは続かなかった。
若い時の基礎が、上のような指導なり、本人の努力によってできあがっていることを知ることができる。佐治氏の作風は、写実的であり、大らかさがある。阿蘇に関した作品にはすぐれたものが多いように思った。 穂芒に身を埋めつゝひとり行く阿蘇高原の風さやかなり
見晴るかす遠山波に照りかげる日の足早し秋行かんとす
雪一夜降りてやまねばたまゆらを竹折るゝ音の山にひゞこう
【一相一首】のすすめ
(「経営と情報通信」研究会員の皆さんへ) 一相とは、自己のすがた、心の様相を言います。現代社会において、みなさんは仕事や暮らしに多忙を
極めています。その時々に様々な思いを抱かれることでしょう。
そんな時、自由に一首に心を込め、その思いを大切に歌うようにしましょう。数多く作ることは必要あ
りません。自分の力に応じて一首一首を作ることが肝要です。こころのアロマセラピー、癒しにもつなが
り、きっと豊かな人生が送られることでしょう。短歌を上手になりたい方は、志を高く持って、日々向上
に努めるように続けましょう。
[「松本さん紹介ホームページ」の案内(事務局より)]
松本東亜氏については、ヤフージャパンで検索し、調べることができます。
[投稿者の作品]
今月号は一件です。会員の皆さんの参加を心待ちしています(事務局)。
[ 山枡郁子作 ]