「良寛の歌や書」に想う    辻 淳二



 
  円通寺での詩「生涯」に予見見ゆ良寛のゴールは「双脚等閑」と


 
  良寛が独り遊びと詠みたりし暮らしに我は耐えられようか
 
  


    雨に濡れつつ向かいの岡の小牡鹿と語り合いたる良寛なるか


 
  手毬つく技を誇りし良寛はこれをスポーツと思うていたらし


    子等と居て童に戻りしか鉢の子や杖を忘れし良寛さんは


 
  貞心尼と交わせし歌のテンポ良し老師の心の華やぎ見えて


 
  春は花秋は風雨の歌多し良寛の心を映すが如く


 
  凧に天上大風蓋に心月輪良寛の書は選語が見事


 
  良寛が草書で書きたる六曲屏風しばし見入りぬその自在さに


 
  大地震に心痛めし良寛の文を想えりなすべきは何かと
 
  


 
「創作」表紙ページへ