愁いさまざまの秋      辻 淳二
 


    
    この地には台風と地震かの地には砲撃止まず疲れ嵩む現世


 
  かの国は同じリーダー選びたり世界を救う光見えぬまま


 
  改革を掲げしリーダー箔落ちてバトンタッチに思いが動く


    郵政も道路と同じか改革の論議に恣意の垣間見えれば


    晴れ来たる台風一過の神田川に死せる鯉浮かぶ戦さ跡のごとく
 
  


    権力を誇りし組織に秋寒かろ不正義のマント相次ぎ剥がされ


 
  我が子等もストレスに耐え働くを見れば年金の歪み深きを想う


    自覚なき我が身に来たる要精検暮らしの軸に揺れなかれと願う


    秋風のテニスコートでふと迷う中越の人との大きな違いに


    久しぶりにテニス午後にはできないか雲の動きを窓辺に見上ぐ
 
  

 
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