松本東亜シリーズ投稿(第回)

 現代のこころを詠む 短歌のページ

                               

[近詠歌]



   

  文持ちてポストへ歩く道すがら空に真砂の星の光よ

 

 
  
 

 歌人たちが歌った郷土熊本(シリー49=西浄 榮子
 
この稿は、歌誌「すぎなみ」200月号(編集責任:松本東亜氏)から転載しています)  
  

 
  
追ひあぐる赤き火の舌草はじき音一連のリズムもち()

  


 西浄榮子(さいじょうえいこ)昭和39年水甕入社。古希を迎え昭和63年「夏帽子」発行。
(歌集あとがきから)
 「夏帽子」には、昭和50年頃から約10年間の作品を297首納めてある。
歌集名は下記の歌から選ばれた。

 若かりし日のつば広の夏帽子劇に貸したるままに還らず

 この歌について作者は

過ぎ去った事はすでに思い出。今日の私からは、稍遠くなっている作品が
多いようにも思われます。

と記している。しかし、短歌に対する考えは、あとがきにも述べてない。作品
をもって判断してもらいたいとの考えであろうか。ただ、甲斐雍人氏の筆によ
って丁寧で詳しい解説文が巻末に載せられているので、作品の理解には大変参
考になる。

 採用歌は、早春と題する連作の一首である。熊本阿蘇草原の春の風物詩であ
る、野焼きの情景であろう。歌集の秀歌の連載において、阿蘇を詠んだ作品を
採り上げてきたが、野焼きは初めてのことになる。作者の力量と自然の火のエ
ネルギーが感じられる作品ではなかろうか。

 他のどの作品を読んでも、気を抜いて作ったような作品はなく、全力を傾け
て取り組んでおられる。表現に工夫を重ね、個性と深みが感じられた。

蒼然の未来の景かことごとく折れたる茎の祈る蓮田は

貨幣数ふる哀れを知らず冷血の蛇に安息の冬眠ながし

  初蝶の羽やはらかし吹かれゆく悲しみは負はず天にまぎれよ

  吹き上ぐる黒き微塵と見えながら遠くなりゆく鳥の一群

  色褪せし過去と思ふにまなうらに幽かに光る遠き銀河は

【一相一首】のすすめ「経営と情報通信」研究会員の皆さんへ)

 一相とは、自己のすがた、心の様相を言います。現代社会において、みなさんは仕事や暮らしに多忙を
極めています。その時々に様々な思いを抱かれることでしょう。

 そんな時、自由に一首に心を込め、その思いを大切に歌うようにしましょう。数多く作ることは必要あ
りません。自分の力に応じて一首一首を作ることが肝要です。こころのアロマセラピー、癒しにもつなが
り、きっと豊かな人生が送られることでしょう。短歌を上手になりたい方は、志を高く持って、日々向上
に努めるように続けましょう。

 作ってみたい方は、このホームページに送ってください。編集後、掲載します。(松本)

 

[「松本さん紹介ホームページ」の案内(事務局より)]  

  松本東亜氏については、ヤフージャパンで検索し、調べることができます。



[投稿者の作品]

 今月号は投稿なしです。会員の皆さんの参加を心待ちしています(事務局)。



 
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