年賀状を読みつつ想う     辻 淳二
 


    
    日の射せる椅子に座りて賀状読む元日の午後の静まる時間に


 
  賀状に見るシニアライフは多彩なり水泳マスターズめざし特訓も


 
  兄は能友は川柳我は短歌賀状に揃いて近さに気付く


    亡き母の友の賀状に和みたり東京見物の思い出添えたる


    亡き恩師の奥様からの久しき賀状ホームに住まい穏かなりと
 
  


    賀状読み心弾むはお互いの一言添えがシンクロした時


 
  見舞金を送りし町より賀状あり良寛ゆかりの絵柄を添えて


    思いがけず我に向けられし添え書きに縁の深まりあれかしと想う


    娘からの孫の写真を添えし賀状しばし見入りて棚に置きたり


    版画彫りて徹夜となりし昔なり今は短歌が替わりとなりぬ
 
  

 
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