松本東亜のシリーズ投稿(第40回)
現代のこころを詠む
『短歌のページ』
[近詠歌]
水増しし川辺の舟に休みたる友々の声トリトニアの花
[本棚の歌集 (新シリーズその4=「ふさ子抄」花岡 博歌集)]
(昭和48年年9月17日発行)
(この稿は、歌誌「すぎなみ」2005年9月号(編集責任:松本東亜氏)から転載しています)
この丘に今朝郭公のあひ呼べば妻病む東京へ飛びかへりたし
昭和45年
國遠く病む妻恋ふるこの夕べ夕茜雲の光薄れゆく
久々に遠くかへりきて添ひ臥せば寝息安らに眠るよ病む妻
昭和46年
痩せ痩せて病み臥す妻の細き手よわが取り撫でていつか眠りぬ
講義取りやめ茶の木の萌ゆる垣の道いそげり吾の胸さやぎつつ
昭和47年
白みゆく五月の朝のくれなゐに敷布を染めて息あらき妻
出血のすべなき妻かたどきなし寒しとただに訴へやまず
吾にのみ笑まひを作るかいまはなる妻の手を取りひたすらに呼ぶ
胸に手を組みて動かぬ妻のへに今宵ばかりぞ添ひて臥す夜の
一相とは、自己のすがた、心の様相を言います。現代社会において、みなさんは仕事や
暮らしに多忙を極めています。その時々に様々な思いを抱かれることでしょう。
そんな時、自由に一首に心を込め、その思いを大切に歌うようにしましょう。数多く作
ることは必要ありません。自分の力に応じて一首一首を作ることが肝要です。こころのア
ロマセラピー、癒しにもつながり、きっと豊かな人生が送られることでしょう。短歌を上
手になりたい方は、志を高く持って、日々向上に努めるように続けましょう。
[「松本さん紹介ホームページ」の案内(事務局より)]
松本東亜氏については、ヤフージャパンで検索し、調べることができます。
[投稿者の作品]
今月号は一件です。会員の皆さんの参加を心待ちしています(事務局)。
[ 山枡郁子作 ]
真夜中に寝つかれず居て時送れば寂寥広がり我が胸を喰む
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