松本東亜シリーズ投稿(第41回)

 現代のこころを詠む 短歌のページ

                               

[近詠歌]



   

  東天に星消えし串ケ崎海岸にコリフォドン下顎の化石

 

 
  
 

 本棚の歌集 リーその5=短歌入門」 土屋文明著
                昭和30年4月5日初版発行)
                
(昭和45年7月10日改版初版発行)
 この稿は、歌誌「すぎなみ」200月号(編集責任:松本東亜氏)から転載しています)  

 私は昭和44年4月から地元新聞の文芸欄に短歌を投稿していたが、昭和45年3月
11日に父の導きによりアララギに入会。高等学校2年、17歳の時のことである。
作った短歌は、父の添削を受けて投稿した。この添削は、昭和46年4月宮崎の大学に
進学するまで続けられた。

角川文庫「短歌入門」を手にしたのは、昭和45年12月12日。そのように、本の
見返しに記入している。

「思うがままを言うこと」の章では、『歌の技巧としては、この思うところを思うが
ままに歌い上げるというのが、最初であって最後である。けれどもこの思うところを思
うがままに言うというこは容易に見えてなかなか容易のものでない。』と、説いてある。
先生、四十二歳ころの考えであった。後年、更に進めて『あまり上手につくらないで、
本当の事を作りなさいということだけですね。』
とも。「参考書」の章では、次のよう
にまとめてある。

  一体に作歌ごときは稽古を始めるならば、初めは一つの先達を信じてかかることがぜ
ひ必要である。ゆえに、以上述べたこともだいたい私の行き方を信じてくれる人を目安
としているのである。もし他に信ずる人があるならばその人について、やはりその人の
全部を信じて、進まれるがよい。

「歌を作るに適せざる人々」の章では、かなり厳しい入門の条件を述べている。

  1、嫌いな人は詠むべからず
   2、多芸多能な士は詠むべからず
   3、みずから恃むところあるものは詠むべからず

「短歌入門」を初めて読んだ時の印象はすでに忘れたが、今でも、自ら短歌を学ぶ時も、
新たな人に短歌を勧める時も、この入門書に必ず立ち返えることにしている。

 こうした私を短歌に導いた父は、先月の8月18日に79歳で他界した。先生をこころ
から尊敬し、その教えを信条に生きた人であった。



【一相一首】のすすめ
「経営と情報通信」研究会員の皆さんへ)

 一相とは、自己のすがた、心の様相を言います。現代社会において、みなさんは仕事や
暮らしに多忙を極めています。その時々に様々な思いを抱かれることでしょう。  

 そんな時、自由に一首に心を込め、その思いを大切に歌うようにしましょう。数多く作
ることは必要ありません。自分の力に応じて一首一首を作ることが肝要です。こころのア
ロマセラピー、癒しにもつながり、きっと豊かな人生が送られることでしょう。短歌を上
手になりたい方は、志を高く持って、日々向上に努めるように続けましょう。

 作ってみたい方は、このホームページに送ってください。編集後、掲載します。(松本)

 

[「松本さん紹介ホームページ」の案内(事務局より)]  

  松本東亜氏については、ヤフージャパンで検索し、調べることができます。



[投稿者の作品]

 今月号は一件です。会員の皆さんの参加を心待ちしています(事務局)。


[ 山枡郁子作 ]


 
 
一面を紅に染むる彼岸花写真の中に去年の秋あり


  昼は蝉夜は蟋蟀鳴き集う季節の境に我は今居ぬ


 
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