2005年「秋の旅」―熊本・那覇・越後湯沢    辻 淳二
 


    
    工場の新設もあり活気付く町を巡り思う十年を経て


 
  町役場の幹部との会話弾みたり地方に稀なる人口増と聞きて


    若かりし役場の友との再会楽し目の輝きに頼もしさ見えて


    歌会の五周年に参じ我れ知りぬ仲間の暮らしの中に根ざすを


    熊本に暮らせる友と話題尽きざり車で移動の間も話せど
 
  


    遠き那覇で友が企画せるクラス会我も参ずれば五十年ぶりの人も


 
  ゼロ戦で戦いてなお元気なる恩師を那覇に囲む我ら十一人


    鯉は動かず紅鱒は素早く直進冬を待つ朝の静まれる池に


 
  狭き湖面に紅葉が映じ輝ける大源太湖を我ら独り占め


 
  笹団子を親子三人で作りたり蒸し上がりを待つひとときがいい


 
      

 
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