松本東亜シリーズ投稿(第50回)

 現代のこころを詠む 短歌のページ

                               

[近詠歌]



   

  外交の力を今は頼むのみ測量船は停泊して待つ

 

 
  
   

 棚の歌集 リーその14 歌集「藤村詩抄  
           

                          昭和2年7月10日第1刷発行
                  昭和46年2月20日第49刷発行

                  著者 島崎 藤村

歌集ではないが、藤村詩抄を紹介しよう。岩波書店発行の文庫本である。見返
しに720103と書いているので、昭和四十七年一月三日に購入したもの。

 
若菜集の「初戀」から  

 まだあげ初めし前髪の
  林檎のもとに見えしとき
  前にさしたる花櫛の
  花ある君と思ひけり
 

 やさしく白き手をのべて
  林檎をわれにあたへしは
  薄紅の秋の實に
  人こひ初めしはじめなり
 

有名な詩であるので皆さんご存知でしょう。二十歳の私も藤村の作品を読んで
感動したことを覚えている。古く黄ばんだページをめくって、自序を見てみよう。
 

  遂に、新しき詩歌の時は来りぬ。
   そはうつくしき曙のごとくなりき。あるものは古の預言者の如く叫び、
  あるものは西の詩人のごとく呼ばゝり、いづれも明光と新聲と空想に酔
  へるがごとくなりき。
 

ことばによって、今日においても藤村の興奮が伝わってくるのは不思議なこと
である。ことばには、エネルギーが内包されているのである。後半の方にも私
の好きな件がある。

  誰か舊き生涯に安んぜむとするものぞ。おのがじゝ新しきを開かんと
思へるぞ、若き人々のつとめなる。生命は力なり。力は聲なり。聲は言
葉なり。新しき言葉はすなはち新しき生涯なり。


この稿は、歌誌「すぎなみ」200月号(編集責任:松本東亜氏)から転載しています)   


【一相一首】のすすめ
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 月々、メールでの添削指導(改作例を示しますので、後は作者本人が再考して、完成さ
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作ってみたい方は、このホームページに送ってください。編集後、掲載します。(松本) 一相とは、
自己のすがた、心の様相を言います。現代社会において、みなさんは仕事や暮らしに多忙
を極めています。その時々に様々な思いを抱かれることでしょう。  

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ることは必要ありません。自分の力に応じて一首一首を作ることが肝要です。こころのア
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 作ってみたい方は、このホームページに送ってください。編集後、掲載します。(松本)  
 

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