松本東亜シリーズ投稿(第51回)

 現代のこころを詠む 短歌のページ

                               

[近詠歌]



   

  天空より落ち来る滝はかぎりなく雀躍として玲瓏として

 

 
  
   

 棚の歌集 リーその15 流星群 現代歌人叢書13  
           

                          昭和4621 発行
                  
著者 近藤 こんどう 芳美よしみ

 6月22日の地元新聞に、近藤芳美の他界が右のように報じられた。

 戦後の代表的歌人で文化功労者の近藤芳美(こんどう・よしみ、本名芽美=
よしみ)氏が21日午前10時1分、心不全のため東京都世田谷区の至誠会第
二病院で死去した。93歳。
 
 
東京工大卒。旧制広島高校時代に「アララギ」に入り中村憲吉、土屋文明に
師事した。1974年、「新歌人集団」を結成。51年に歌誌「未来」を創刊
した。


 
「吾ら兵なりし日に」<早春歌・補遺>や現代歌人叢書しか持たないので、詳
しくは知らない。


  たちまちに君の姿を霧とざし或る楽章をわれは思ひき
           早春歌 ・山上にて

  あらはなるうなじに流れ雪ふればささやき告ぐる妹の如しと
           早春歌・早春

  
手を垂れてキスを待ち居し表情の幼きを恋ひ別れ来りぬ
           同

 一首目を彼の代表歌として紹介する向きもあったが、たしかに、理知的で青
春の甘味さを湛えた作品である。
 

  世をあげし思想の中にまもり来て今こそ戦争を憎む心よ
           埃吹く街・雨の匂ひ

  漠然と恐怖の彼方にあるものを或ひは素直に未来とも言ふ
           埃吹く街・ 未来

  生き死にの事を互ひに知れる時或るものは技術を捨てて党にあり
           同

  
一人清く過ぎて来し事も白じらし常にうたがひ生きて来し事も
           埃吹く街・埃吹く街

短歌における社会性や思想を強く主張した彼の原点を、この機会に振り返って
みるのも必要なことだろう。

この稿は、歌誌「すぎなみ」200月号(編集責任:松本東亜氏)から転載しています)   


【一相一首】のすすめ
「経営と情報通信」研究会員の皆さんへ)

 月々、メールでの添削指導(改作例を示しますので、後は作者本人が再考して、完成さ
せる。)ですが、根気よく続けることで進歩します。多くの方の参加をお待ちしています。
 
作ってみたい方は、このホームページに送ってください。編集後、掲載します。(松本) 一相とは、
自己のすがた、心の様相を言います。現代社会において、みなさんは仕事や暮らしに多忙
を極めています。その時々に様々な思いを抱かれることでしょう。  

 そんな時、自由に一首に心を込め、その思いを大切に歌うようにしましょう。数多く作
ることは必要ありません。自分の力に応じて一首一首を作ることが肝要です。こころのア
ロマセラピー、癒しにもつながり、きっと豊かな人生が送られることでしょう。短歌を上
手になりたい方は、志を高く持って、日々向上に努めるように続けましょう。

 作ってみたい方は、このホームページに送ってください。編集後、掲載します。(松本)  
 

[「松本さん紹介ホームページ」の案内(事務局より)]  

  松本東亜氏については、ヤフージャパンで検索し、調べることができます。


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