松本東亜シリーズ投稿(第55回)

 現代のこころを詠む 短歌のページ

                               

[近詠歌]



   

  島山の高きをめぐり舞ふ鳥よこの牛深の海のひかりよ

 

 
  
   

 棚の歌集 リーその19 歌集 一っ瀬川のほとりで  
           

                         昭和六十二年七月二十日 発行
                 
著者 芳賀 はが 日出男ひでお
                  
 
 宮崎市から北に20数キロほどのところに西都市がある。西都原古墳群や自衛隊
新田原航空基地などもある。農林業中心の市で、現在、人口約33、800人。学
生時代、宮崎に住んでいた時、一、二度それらの観光地に遊びに行ったことがあっ
た。芳賀さんとは、宮崎や東京での歌会で面識があった。西都市で開業医をされて
おられ、その年譜を見て置きたい。

明治45年 誕生
 昭和5年 第七高等学校造士館入学
 昭和12年 長崎大学卒業

 昭和22年 自宅にて内科医院開業、 西都市立穂北中学校校医

 昭和60年 校医辞任。他界

年譜や歌集で、市の地域医療に一生をかけ、勤められた足跡を知ることができる。
短歌は第七高等学校のころから作られていたようで、繊細でかつ骨格もしっかりし
た歌柄が当初からうかがえる。誠実な人柄も作品に現れている。  


  あををと生ひぬる苔のひとところ低くなりつつ水をたたへき
                    
昭和9年             
 
  吹上の海べに立てばしき波のかげろふはてに野間ケ嶽見ゆ
   夏もすでに更けがたの山にのぼり来てしらじら透る光さびしも
                    昭和14年

  やすらかにわが嬰児は生まれたり明るく月の照りゐる夜半に
                    
昭和15年

  鋏研ぎか何かの如し自転車にさまざまの物積み往診に出づ
                    
昭和23年             
 
  山羊も牛も共に飼はれし君が小屋に夜半に来りて吾等も眠る
   ストレプトマイシンの不足は吾にも及び来て幾人の患者を今日は帰しぬ
                    昭和29年

  ふしどに近き庭木々のうつろひを朝々仰ぎ秋更けむとす
                    
昭和60年             

                 
この稿は、歌誌「すぎなみ」200年1月号(編集責任:松本東亜氏)から転載しています)

  
【一相一首】のすすめ
「経営と情報通信」研究会員の皆さんへ)

 月々、メールでの添削指導(改作例を示しますので、後は作者本人が再考して、完成さ
せる。)ですが、根気よく続けることで進歩します。多くの方の参加をお待ちしています。
 
作ってみたい方は、このホームページに送ってください。編集後、掲載します。(松本) 一相とは、
自己のすがた、心の様相を言います。現代社会において、みなさんは仕事や暮らしに多忙
を極めています。その時々に様々な思いを抱かれることでしょう。  

 そんな時、自由に一首に心を込め、その思いを大切に歌うようにしましょう。数多く作
ることは必要ありません。自分の力に応じて一首一首を作ることが肝要です。こころのア
ロマセラピー、癒しにもつながり、きっと豊かな人生が送られることでしょう。短歌を上
手になりたい方は、志を高く持って、日々向上に努めるように続けましょう。

 作ってみたい方は、このホームページに送ってください。編集後、掲載します。(松本)  
 

[「松本さん紹介ホームページ」の案内(事務局より)]  

  松本東亜氏については、ヤフージャパンで検索し、調べることができます。


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