一日一首(06年10月後半&11月前半)  辻 淳二
 


    
    憧れの人を招きし会合に集いし仲間と共に満たさる


    今日はまた勤めなき日に戻りたり料理教室で肉じゃがを作る


    階段の上り下りを続けるに我は加えしラケット振りを


    妻が軒に干したる柿が陽に映えて我が窓外に秋が暮れ行く


    顕彰を友が受けたる記事を見て思い浮かべたり温和な笑顔を
    

    シングルスのテニス大会は三十年ぶり出る気になりし稚気あるは良しか


    友と妻に頼まれし用事それぞれに区切りが付きてコーヒータイム
 
  


    ここぞという場面を友に頼りたる弱さを超えんと壁打ちに向う


 
  七歳を着物で祝いし美貴は請われ異国の人の写真の中へ


    一年生の劇の稽古に教え見ゆ「みんなで作る」と先生の声


 
  一点の雲なき空の公園に後ろ髪引かれて我はビル街へ
 
  


    現役の仲間等ここぞと飲み歌う社員旅行にOBの我も


 
  ミュージアムを訪ね興味の深まりて「星の王子様」の英書を買いぬ


    飛行士の草分けゆえの苦と楽を童話に書きしとその人を知る


         
 
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