松本東亜シリーズ投稿(第回)

 現代のこころを詠む 短歌のページ

                               

[近詠歌]



   

  あざやけき虹鳥は近々と舞ひ降りてユーカリの黄の花の蜜吸ふ

 

    

 棚の歌集 リーその3= 歌集 還流  
           

                         平成9年8月25日 発行
                 
著者 奥山
 善昭
                  
 少し長いが、『還流』の後記を引用しよう。

昭和35年の8月、16歳の時に上京して働き始めた。世田谷の牧場で
牛乳配達と50頭ほどの牛の世話をした。1年ほどでそこを飛び出して、
パン工場に就職し主に菓子パンを作っていたこともある。7年間ほど勤め
ていたが事情があって辞めた。トラック運転手となり現在に至っている。

現在、定年退職したと聞いている。折に臨時で働くこともあるだろうが、約
20年前のこととなる。その20年間は、『還流』以後の世界となるわけであ
る。

奥山は昭和56年にアララギに入会した。どうしても、土屋文明先生が出席
する東京歌会に出たかったと言う。そこから奥山の短歌が始り、短歌の世界に
入り込んでいく。

そうした中、早い時期に歌い方に変化を見るようになるが、その挑戦は今も
なお続けられていると言える。短歌と出会った初期の考えと現在とまた将来と
を奥山はどうつないで行こうとしているのか、毎月注目している歌人の一人で
ある。


  トラックを走らせて狭き今日の思ひ運転席にてモーツァルトを聞く
                    
昭和63年            
  原爆のことは言ふなと在る日の友言葉鋭く言ひて去りたり
                    
平成2年
  迂回して行くは土の道北側の崖高く一面に菜の花咲けり
                    
平成3年
  乾きたる空気に金属の感触あり妖精はああつひに死にしか
                    
平成5年
  重なれる青葉のなかの岩の間を一束の水ひかりつつ落つ
                    
平成6年
  言葉の力をいまはわれは信ぜむ青い青い夜がおりてくる
                    
平成6年 
  涙あふれ歎異鈔の一節を声に出して言へり夕暮れとなる
  共に歩く稀なる思ひ空高く今日はかがやく花をよろこべり
              
      
                 
この稿は、歌誌「すぎなみ」200月号(編集責任:松本東亜氏)から転載しています)

  
【一相一首】のすすめ
「経営と情報通信」研究会員の皆さんへ)

 月々、メールでの添削指導(改作例を示しますので、後は作者本人が再考して、完成さ
せる。)ですが、根気よく続けることで進歩します。多くの方の参加をお待ちしています。
 
作ってみたい方は、このホームページに送ってください。編集後、掲載します。(松本) 一相とは、
自己のすがた、心の様相を言います。現代社会において、みなさんは仕事や暮らしに多忙
を極めています。その時々に様々な思いを抱かれることでしょう。  

 そんな時、自由に一首に心を込め、その思いを大切に歌うようにしましょう。数多く作
ることは必要ありません。自分の力に応じて一首一首を作ることが肝要です。こころのア
ロマセラピー、癒しにもつながり、きっと豊かな人生が送られることでしょう。短歌を上
手になりたい方は、志を高く持って、日々向上に努めるように続けましょう。

 作ってみたい方は、このホームページに送ってください。編集後、掲載します。(松本)  
 

[「松本さん紹介ホームページ」の案内(事務局より)]  

  松本東亜氏については、ヤフージャパンで検索し、調べることができます。


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