松本東亜シリーズ投稿(第60回)

 現代のこころを詠む 短歌のページ

                               

[近詠歌]



   

  暁の空の曇りに影淡く鳥は鋭く鳴きて去りゆく

 

    

 棚の歌集 リーその= 歌集 風通ふ坂  
           

                         平成17年7月29日 発行
                 
著者 横山 よこやま 季由きよし
                  
 今回も後記を引用しよう。

平成11年から15年までの五年間の作品1006首をもって第4歌集
「風通ふ坂」を編むことにした。満50歳から55歳までの作品である。
これは『新アララギ』『短歌21世紀』『関西アララギ』『柊』『放水路』
の他『現代短歌』等に発表した約2300から自選したものである。

多くの歌誌に所属し、多作であることに驚くものである。それだけ積極的に
行動して作品を作ったとも言える。氏は、『土屋文明の跡を巡る』(短歌新聞
社)平成16年に上梓している。そうした実践のなかから氏の作風も形成され
てきたように思える。平成15年から

  三十年勤めし会社のなすことか平成の不況になりふりかまはず
  「さびしくならば此所に来よ」とは土屋先生の歌五十年経てひとり来し
  勝興寺越中国庁の址に来ぬ若き家持の歌を恋ひつつ
  古へに通ふ心に来る明日香わけても恋ほし竜在峠
  赤崩えの岩山海に傾れゐてその山すそを鉄路伸びたり
  自衛隊を増強してこし果ての果て有事法案易々可決す
  深夜残業終へて帰りくる子を待ちて妻は起きをり胡弓ひきつつ

 これらの作品は土屋文明を学んでいることが察せられ、その摂取により充実・
安定した感を抱くものである。一方、『短歌21世紀』創刊は平成10年であ
るので、この歌集は創刊後の歩みと同じくするものであるが、詳しく読んで考
察しなければならないのだが、あまり『短歌21世紀』的作風の影響を受けて
ないように感じられる。土屋文明を尊敬して止まない氏に対して、やや無理な
注文を言えば、文明から否文明へと言った文学上の課題意識に立った作品をも
う少し読みたいと思った。
           
                      
この稿は、歌誌「すぎなみ」200月号(編集責任:松本東亜氏)から転載しています)

  
【一相一首】のすすめ
「経営と情報通信」研究会員の皆さんへ)

 月々、メールでの添削指導(改作例を示しますので、後は作者本人が再考して、完成さ
せる。)ですが、根気よく続けることで進歩します。多くの方の参加をお待ちしています。
 
作ってみたい方は、このホームページに送ってください。編集後、掲載します。(松本) 一相とは、
自己のすがた、心の様相を言います。現代社会において、みなさんは仕事や暮らしに多忙
を極めています。その時々に様々な思いを抱かれることでしょう。  

 そんな時、自由に一首に心を込め、その思いを大切に歌うようにしましょう。数多く作
ることは必要ありません。自分の力に応じて一首一首を作ることが肝要です。こころのア
ロマセラピー、癒しにもつながり、きっと豊かな人生が送られることでしょう。短歌を上
手になりたい方は、志を高く持って、日々向上に努めるように続けましょう。

 作ってみたい方は、このホームページに送ってください。編集後、掲載します。(松本)  
 

[「松本さん紹介ホームページ」の案内(事務局より)]  

  松本東亜氏については、ヤフージャパンで検索し、調べることができます。


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