松本東亜のシリーズ投稿(第60回)
現代のこころを詠む
『短歌のページ』
[近詠歌]
暁の空の曇りに影淡く鳥は鋭く鳴きて去りゆく
[本棚の歌集 (新シリーズその24= 歌集 風通ふ坂
]
平成17年7月29日 発行
著者 横山 季由
今回も後記を引用しよう。
三十年勤めし会社のなすことか平成の不況になりふりかまはず
「さびしくならば此所に来よ」とは土屋先生の歌五十年経てひとり来し
勝興寺越中国庁の址に来ぬ若き家持の歌を恋ひつつ
古へに通ふ心に来る明日香わけても恋ほし竜在峠
赤崩えの岩山海に傾れゐてその山すそを鉄路伸びたり
自衛隊を増強してこし果ての果て有事法案易々可決す
深夜残業終へて帰りくる子を待ちて妻は起きをり胡弓ひきつつ
これらの作品は土屋文明を学んでいることが察せられ、その摂取により充実・
安定した感を抱くものである。一方、『短歌21世紀』創刊は平成10年であ
るので、この歌集は創刊後の歩みと同じくするものであるが、詳しく読んで考
察しなければならないのだが、あまり『短歌21世紀』的作風の影響を受けて
ないように感じられる。土屋文明を尊敬して止まない氏に対して、やや無理な
注文を言えば、文明から否文明へと言った文学上の課題意識に立った作品をも
う少し読みたいと思った。
(この稿は、歌誌「すぎなみ」2007年5月号(編集責任:松本東亜氏)から転載しています)
【一相一首】のすすめ(「経営と情報通信」研究会員の皆さんへ)
月々、メールでの添削指導(改作例を示しますので、後は作者本人が再考して、完成さ
せる。)ですが、根気よく続けることで進歩します。多くの方の参加をお待ちしています。
作ってみたい方は、このホームページに送ってください。編集後、掲載します。(松本)
自己のすがた、心の様相を言います。現代社会において、みなさんは仕事や暮らしに多忙
を極めています。その時々に様々な思いを抱かれることでしょう。
そんな時、自由に一首に心を込め、その思いを大切に歌うようにしましょう。数多く作
ることは必要ありません。自分の力に応じて一首一首を作ることが肝要です。こころのア
ロマセラピー、癒しにもつながり、きっと豊かな人生が送られることでしょう。短歌を上
手になりたい方は、志を高く持って、日々向上に努めるように続けましょう。
[「松本さん紹介ホームページ」の案内(事務局より)]
松本東亜氏については、ヤフージャパンで検索し、調べることができます。
[投稿者の作品]
今月号はなしです。会員の皆さんの参加を心待ちしています(事務局)。
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