松本東亜シリーズ投稿(第回)

 現代のこころを詠む 短歌のページ

                               

[近詠歌]



   

  渡したる紙数と手元に残りたる紙数を調ぶあはれになりて

 

    

 棚の歌集 リーその= 歌集 結氷湖  
           

                          昭和51年9月1日 発行
                 
著者 多 賀 た が 陽 美はるみ
                  
 毎月、本棚の歌集を取り出してこの稿をまとめるお陰で再読する機会を得、
当時気付かなかったことや現在の作品との関連に思いを巡らしている。

作者は現在、「短歌21世紀」に作品を寄せている。

 土地も家も預金も保険も夫のもの後見人制度をわれは疑う
                 
2007・3月号
 さびしくならば此所に来よ」とは土屋先生の歌五十年経てひとり
                 
2007・5月号

 
作者とは面識はないが、短歌作品を通してもう20数年来の交流が続いて
いる。家族の成長や生計のこと、夫君の現状など共感することが多い。

作者の保持する体育会系の明るさ、積極性、行動力などを概して作品から
感じられるのだが、初期からの『結氷湖』にやはりそれが再認できた。昭和
41年から50年末までの作品を収めてある。作者17歳から26歳まで。

  停電に障子の際で母と子の月をたよりのゆで栗の味
  とりどりの旗の乱立する中に交りて心たかぶりてゐる
  意のままに歩めと言へるわが母は山村僻地にひとり住みゐる
  宝剣岳の頂上の岩にひとり立つ青々と深き空のひろがり
  青空に細き枝張れる白樺の樹氷は歓喜の意志もつごとし
  山小屋に働く若者おほらかに皆生き生きと声をかけ合ふ
  わが父に重なるやさしき人ありて心ひそかに温もりてゐる

  雪の上に淡く映れる己が影みつめつつゆくわがひとり旅
  君の住むわがふるさとに帰りたし夜半に流るる雲を見て立つ

 若い時代の純粋でひたむきな思い、行動などは作者の本来のものであろう。
青春歌集として輝いている。
                              
この稿は、歌誌「すぎなみ」200月号(編集責任:松本東亜氏)から転載しています)

  
【一相一首】のすすめ
「経営と情報通信」研究会員の皆さんへ)

 月々、メールでの添削指導(改作例を示しますので、後は作者本人が再考して、完成さ
せる。)ですが、根気よく続けることで進歩します。多くの方の参加をお待ちしています。
 
作ってみたい方は、このホームページに送ってください。編集後、掲載します。(松本) 一相とは、
自己のすがた、心の様相を言います。現代社会において、みなさんは仕事や暮らしに多忙
を極めています。その時々に様々な思いを抱かれることでしょう。  

 そんな時、自由に一首に心を込め、その思いを大切に歌うようにしましょう。数多く作
ることは必要ありません。自分の力に応じて一首一首を作ることが肝要です。こころのア
ロマセラピー、癒しにもつながり、きっと豊かな人生が送られることでしょう。短歌を上
手になりたい方は、志を高く持って、日々向上に努めるように続けましょう。

 作ってみたい方は、このホームページに送ってください。編集後、掲載します。(松本)  
 

[「松本さん紹介ホームページ」の案内(事務局より)]  

  松本東亜氏については、ヤフージャパンで検索し、調べることができます。


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