一日一首(07年4月後半&5月前半)  辻 淳二
 


    
    陽に映える我が庭の花を妻に問うラナンキュラスまた勿忘草を


    近況を同期ら語れば健康と趣味の間を行ったり来たり


    行く度に「何故かなを?」と師は問うと書道を始めし友は語りぬ


    各国にテロや銃撃続きおり冴えぬ天気が心を塞ぐ


    いかになるとも共有せんと決め居れど言葉重たき娘との会話
    

    難病を抱え生まれしみどり児は仏に見えし顔立ちも良く


    名を貰い家族となりて逝きし孫よ我等の心の灯となれ
 
  


    百草園の森の青葉に吹く風よ心に潜む雲を追いやれ


 
  青空に映える若葉の下行けば鶯の声も清きソプラノ


    長き道を初サイクリングの孫と行きてゴールデンウイークらしい一日


 
  良くできてるふわふわドーム子等群れて笑顔で跳ねるは見るも楽しく
 
  


    雨模様のゴミ掃除ワークにぽんちょ着て出たるは初めて袋は重たし


 
  難仕事に心合わせし兄逝けり爾来四十年友でありたる


    技術陣を飄々と束ねし水島の所長時代の笑顔を忘れじ


 
  定年後にドレスデン留学を果たしたる兄の寄稿に追憶尽きざり


    訪い行きし人は入院加療中会えれば吉と願いながらに


         
 
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