一日一首(07年7月後半&8月前半) 辻 淳二
コンビニでコピー取りつも汗が沸き買いて出でたりアイスキャンディーを
避難所に暮らせるかを我に問うて知るその時は心くくるしかないと
救援に行きて役立つ特技なき我を思い知る災害の度に
良寛を辿りて歩きし駅や道懐かしの地が被災地なりき
公園の並ぶベンチに猫二匹安らぎて眠る二日続きて
梅の木に脱け殻四つ連なれりこの夏初めて蝉しぐれ聞きし日
盆踊りの曲が流れる小広場浴衣の娘ら集うちょうちんを見上げ
梅雨明けを蝉は知るのか梅ノ木に脱け殻あまたの今朝の散歩道
かっと照る午後の街路は蝉の天下暑さにたじろぐ我を圧して
思いがけぬ事起こる度に我が無力とこれが世と知る六十八歳の日々
待ち居りし人病いにて空きし日に娘来たりて花火を観に行く
孫と行く夏休み計画定まれり友と行く如く会話を重ねて
年一回テニスキャンプに集い来る求心力は傘寿超えし人
憎き程に青く晴れたるコートサイド狭き日陰に寄り来て涼む
川沿いの道の駅の華やぎに混じりて憩えり緑を眺めて
一年でかくも強くなるか全英決戦二強競いて大飛躍しており
追い込まれて集中力がほとばしるフェデラーはいかに鍛えしか
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