一日一首(07年9月後半&10月前半)   辻 淳二
 


    
    空青く陽射し強くも森の木を揺らし吹き来る風の涼しさ
 
 

 
  迎えくれし如くに蜻蛉は坂に舞う喘ぎつ上る我が前方を


    我が庭と思い親しむ百草園にもう一つの寺かつて在りしか


    家近くの森が発掘の現場なりミステリーハントの夢を宿せる


    寺の門を移せりと聞く旧き家に柿色づきてふくらかに見ゆ


    ようやくに秋来るらし我が部屋を吹き抜ける風涼しくなりぬ
    

    ビル群が西日に赤く映える丘に佇む我に夕暮れ寄り来る


    旧友と旅行プランを語らえば蘇り来る遊び心が
 
  


    主催せる行事開始が近づきて高まる気持ち沸き来るこの頃


 
  「背水の陣」に聳える難題の解決を見たい一日も早く


    コスモスの赤白ピンク窓際を彩りたるが朝の励みに


 
  夜更けての帰路にも心は豊かなりき新しき会の立上げ終えて
 
  


    家近き林でどんぐり拾いたり若草色の大ぶりの実の


 
  局面を進めるボールを投げて待つ月変わりの日に願いを込めて


    早朝にしめし合わせてテニスする友を得て我は若返りおり


    公園の人なきコートに球を追えば清々しかり朝の空気も


 
         
 
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