2003年版「とーんでもなーい初夢」         瀬川 滋


 今年は「ひつじ年」、先行き不透メ〜イな世の中、メ〜イ走する政治・経済、これを解決するメ〜イ案が無い。こんな今年がどんな年になるのか。はてさて、正夢か逆夢か。当たるも八卦、当たらぬも八卦、結果は1年経ってみないと分りませーん。いや、分ってまーすかな???。
 ーー>以下は私の本音、願望、現実等、影の声)
 (項目間に一貫性が無いかもしれませんが、夢のこととて御容赦、御容赦)

 世界平和
 イラクのフセイン大統領、北朝鮮の金正日総書記共々米国ブッシュ大統領の「悪の枢軸」・「ならずもの」国家潰し作戦に対して様々な駆け引き。しかし結局は、イラクで順次行なわれる国連査察も無事終了し、米国もしぶしぶ了解。一方北朝鮮も、現体制黙認と経済援助を引き換えに最終的には核兵器を放棄。ということで、東西で一触触発だった戦争も回避。結果として日本80人,韓国400人,米国他20人といわれる拉致問題も一挙解決し、消息が判明。生存者は全員帰国。めでたしめでたし。
ーー> イラクも北朝鮮も共に外交上手でしたたか。でも今回ばかりはね??
 まずイラク。大量破壊兵器は無いとのらりくらりと国連査察をかわしていたが、今後の石油覇権と来年の大統領選に戦争はプラスと読むブッシュ大統領が堪忍袋の緒を切って戦争に突入。今回は、湾岸戦争の時と違って徹底的に攻撃。遂にフセイン大統領がリビア辺りに亡命してチョン。日本はイージス艦派遣に加えて米軍費に対するイニシアティブ無き経済的負担が残る。
 そして北朝鮮。イラク決着までは外交を日・韓の外交交渉に任せていた米国も本格介入。金正日も核弾頭数発を持っていることを後ろ盾に、政治体制維持のための瀬戸際外交でのらりくらり。しかし、石油・米の支援を絶たれた上、日本からの送金ストップ、さらには死の商人としての麻薬・偽札偽造も絶たれ、北朝鮮経済は壊滅。金政権に対し、この経済破綻が原因の国内不満分子によるクーデター発生。一時内戦状態に陥るものの、結局は政権崩壊。この余波で日・韓も少なからず被害を受けての平和到来。国際社会には、両国の復興に大きな経済的負担がのしかかる。
     
 道路改革
 民営化推進委員会の報告は今井鉄屋委員長の辞任により権威が無くなり道路族のいいカモになってはいたが、小泉首相が猪瀬氏を担ぎ出した時のエネルギーを思い出したのか、突如のリーダーシップ発揮して古賀・江藤氏等を一蹴。委員会の多数決報告通りで法案化。これで、道路関連4公団の廃止・民営化に道筋。加えて、新規高速道路建設に一定の歯止め。小泉諸改革で唯一の成果か。
ーー> おっとどっこい。そうは問屋がおろしません。道路族はなーかなかしたたか。競争入札が常識になってしまっている一般国道で旨味を失って、唯一残った利権の高速道路建設を死守しなくちゃあと必死。そこで、道路を作っても全く車が通らず経済性を問われると切り捨て必至になる地方を撒きこみ、「都市対地方」の構図に仕立て上げて小泉包囲網。多勢に無勢。受けて立つ首相もこれをはね返すだけの政治基盤も無く、法案化を官僚に丸投げ。結局は、全く道路族の思惑通りに。この国で経済合理っていつ成り立つんでしょうかね。おっと、古賀委員長によれば高速道路建設に経済合理はなじまないということですかね。一体どこから建設費を賄うというんですかねえ?

 不良債権問題
 銀行の負債の9割以上は大口51社で占められ、総額30兆にものぼるという。軟着陸の柳沢氏からハードランディングの竹中金融相に代わって、金融行政が一変。「大き過ぎてつぶせないという政策はとらない」なる竹中発言通り、徐々にこれら大口融資先に対する大手銀行からの支援引き上げが始まる。この結果、大型倒産も。同時に、一部問題銀行に政府資金が資本注入され、一時国有化。抵抗していたこれら銀行経営陣も退陣させられ、経営刷新。過去10年間で90兆円処理したにもかかわらずどんどん沸いてきた不良債権がやっと減少に転ずる。
ーー> 竹中発言をきっかけに起こった政治経済界からの竹中バッシング。改革には痛みが伴うと強気だったさすがの小泉さんも、この声の大きさと実態経済のあまりの悪さに押されて、例によってむにゃむにゃ。これで、大口融資先は一息つく。一方銀行の方も、大手銀行が存続会社を子会社にする合併という奇策や自己資本比率維持のための貸し剥がしに今まで以上に躍起。これで泣くのは中小企業。経営は益々苦しくなり、経営不振続出。結果、銀行の不良債権は増加し、処理しても処理しても減らない構図がそのまま。要は問題の先送り。経済に壊滅的打撃を受けた韓国が、銀行に徹底的にメスを入れること等の改革で画期的に甦ったのと大違い。 

 日本の景気
 日本経済のバロメータたる国富、即ち国内の土地や建物など国民資産から負債を除き対外純資産を加えた正味資産は約2900兆円、国民1人あたり2290万円で、前年比19%減と4年連続のマイナス。資産デフレが止まらず、土地資産は1年で90兆円も目減りしているという。こんな逆境の中、すったもんだの末イラク・北朝鮮問題が何とか平和裏に解決。戦争回避により心配された原油高騰も無く、世界経済の最悪の状態は免れる。元々我が国より高い生産性を持つ米国の景気は、来年の大統領選もあってあれよあれよという間に回復。米国経済頼みの日本経済も、その回復に歩を合わせるように弱含みながら回復基調に。でも、勢い付く中国の追い上げとIT遅れによるトータルな生産性に劣るためか、力は今一つ。
ーー> そもそも、経済成長の原点たる技術革新が見当たらない。しかし、それよりも何よりも、日本経済基盤そのものが悪すぎる。まず、年間80兆円にも及ぶアジアからのデフレ圧力。これがアジアへの生産移転を加速させて国内空洞化にはずみをつけ、中小企業への発注が激減。次に頼みの米国経済。設備投資の調整圧力はまだ暫くは続くとみられるし、昨年暮のクリスマス商戦をみても個人消費は今一つさえず、世界経済牽引力に欠ける。それに、銀行の貸出抑制も中小企業経営を直撃。また、需給ギャップもマイナス。加えて、財政で600兆円、財政投融資で600兆円の赤字と国の借金が計1200兆円もあり、それが色々なところに歪みを。これでは景気回復の芽が出るわけはなく、各調査機関の経済見通しも非常に悪い。毎年年始に言われていた「後半は良くなる」の声も今年は聞こえない。竹中さん。景気は気からと言いますぜ。

 小泉首相の命運
 「改革無くして景気回復無し」の掛け声で登場した小泉首相。金融改革では不良債権処理でつまずき一向に進まず、税制改革も深刻化する不況で歳出の半分しか無い税収がネックで小手先だけ。また、脱官僚を指向した政治改革でも、陰の薄い副大臣ばかりで役人がよりのさばるだけ。規制緩和でも、持論の郵政改革も「くろねこヤマト」にも見捨てられる程だし、目玉の構造改革特区も官僚の抵抗で骨抜き。最後に残った道路改革も道路族に阻まれる等、全ての改革が中途半端。最初短い言葉のイメージで建前は威勢が良いが、外に丸投げ。最後は官僚頼みで結局は骨抜き。改革・改革の響きはいいが、痛みの先の具体的ビジョンが見えないし、一向に成果も見えず、痛みが残るだけ。結果、デフレ脱却のための改革だったのが逆にどんどんデフレ期待ムードを呼び、実態経済は悪くなるばかり。全く良くなる兆しが見えない。そんな八方塞がりの中一発逆転を狙った電撃的訪朝も、拉致問題という大障壁と米国の強硬路線で逆に暗礁に。ということで、亀井氏、橋本派を中心とする大義デフレ不況克服、その実既得権益擁護の反小泉包囲網がきっちり出来あがり遂に退陣。後継には、亀井氏の名や反小泉勢力に乗っかった上での谷垣産業再生相や麻生政調会長の声も。
ーー> それでは、世界で最も社会主義国といわれる所以でもある従来の構造が全く変わらず、規制緩和等が遅々として進まない元の状態に戻ってしまう。国民はそこに危機感を感じて、イメージ先行の小泉政権は多少危なっかしいものの何かが変わると高支持率を与えてきた。地方選で無党派層首長が登場しているのもその表れ。世論対策に長けた小泉首相のこと、この辺りを読んで天下の宝刀をいつ抜くか?正に支持率低下と相関で、支持率が落ち切る前に解散・総選挙を。民主党の低タラクもあって、自民党勝利。しかし自民党議員の8割は反小泉というから、そこで小泉首相が自民党の総裁に担がれるかどうかは大いに疑問。場合によっては、総裁選で敗れても首相の椅子は堅持して総理・総裁分離という説も。こうなれば、政界再編必至。紆余曲折の末に小泉続投もあれば、場合によっては石原新党が立ちあがり石原首相ということも???

 教育問題
 文部省による日本の若者の学力調査で算数・数学、社会が下がったが、逆に国語、英語は上がり、特に漢字・読解力が良かったという。この結果に、本音は教員の週休2日制実施、建前はゆとり教育、実態は内容3割減という新学習指導要領をやみくもに推進してきた文部省は、後で若干の言い訳けをしたものの、概ね良好だと自画自賛している。これで日本の将来は全く憂いなくても良いということですかね。
ーー> 心配なのは、算数・数学の学力低下。マークシート式が普及して考えることを軽視した結果か。これは、論理的思考力がどんどん下がっているということを意味している。ここの所、日本の国際競争力低下が言われるなか、バブル崩壊以前にはずっと1位だったスイスのIMD調査のランキングで一昨年は26位にまで低下していたのが、昨年は意外にも13位に復帰。その最大の原動力は技術力ということだった。この技術力の原点が論理的思考力。ハングリー精神でどんどん追い上げてくる中国に常にアドバンスを保つためにも、画一化教育を求め、産学共同を排した象牙の塔を変革する新しい教育が求められている。そのための施策である大学の独立行政化法人化も、結局は看板の掛け替えで今のところ期待外れか。唯一の救いは、今年度予算で科学技術振興費が2%とはいえ増えたことか。

 プロ野球
 関西の景気に阪神の活躍は必要条件。関西人は、根っからの阪神ファンでなくても阪神の活躍を祈っているって感じ。昨年は、ケガ人続出にもかかわらず期待の星野仙ちゃんの熱血で最下位脱出。今年のストーブリーグ、惜しくも中村を逃したものの、広島から金本がやってきて伊良部も加わる。それに、坪井、山田とのトレードで日ハムから下柳、野口を獲得。野村監督の下で腐っていた藪や今岡が甦ったばかりでなく、生え抜きの若手に大きな刺激となって大幅戦力アップ。ペタが加入したものの松井の穴を埋められない巨人を抑えて、ずばり阪神の優勝。道頓堀川に溺れる者が出る程の熱狂で、関西景気もあれよあれよの不況脱出。
ーー> メッツを振ったノリ。「日本残留なら当然阪神」という大方のスポーツ紙の予想をうらぎって、元の鞘の近鉄に収まる。逃した魚は大きい。阪神は、フロント陣の奮闘による戦力アップが大きく寄与し、例年と違ってオールスター以後も首位を窺う大健闘。でも、優勝するにはもう一つ駒不足。しかし、Aクラス入りは間違い無し。長い期間阪神フィーバーが続く結果、関西経済与えるプラス効果も極めて大。尤も、優勝を逸したお陰で阪神優勝プレミアム金利をつけた定期預金を発売しているどこいらの信金はほっと胸をなでおろしているか?

 今年のお山
 日本百名山完登に続いて挑戦していた各県最高峰登山。昨年、重い腰を上げて新潟・小蓮華岳を片付けてリーチ。残っていたあと1山の長崎・平成新山も、登山禁止を押してやっと踏破。万歳、万歳、万歳。加えて、昨年から山仲間とせっせと積立を始めていたヒマラヤトレッキングが実現。エベレストを目のあたりにして大感激。さすが日本の山とスケールが違う。
ーー> 地熱が未だ高いというものの、平成新山は何としてでもやり遂げたい。これで、北海道の大雪・旭岳から沖縄・石垣の於茂登岳まで、各都道府県のピークは全て登ったことになる。そして次なる目標の海外山行。エベレスト登頂はとっても無理にしても、せめてここ数年夢見ていてなかなかか叶えられなかったヒマラヤトレッキングに。しかし、行動を1週間として、往復1週間に高山病対策の高地慣らし1週間と、合計連続3週間の休みが必要。うーーん。これが最大の問題。やっぱり難しいですかな。

 私の地域貢献
 昨年は、四国に籍を置き、異業種交流に注力。愛媛県の交流会の人材開発委員会の副委員長を仰せつかり、徹底した成果主義を貫く中小企業各社の人材戦略セミナーを企画。今年は、これを発展させて日産のゴーン社長等からグローバルな視点に立った経営を聞くセミナーが実現。また昨年、知事との懇談で愛媛県の脱重厚長大とソフト産業育成による日本の上海化を提言したが、その内容が松山商工会議所の市への要望書にも載っかる。今年は、これが何らかの形で具現化していく。
ーー> ところがどっこい。1年で四国から大阪に戻ってしまい、現在も出張ベースで四国の活動を行なっているが、徐々に困難に。職場のある大阪は大都会。なかなか四国にいた時のような訳にはいかない。それに、もうそろそろ脱会社して、自宅のある神戸を基軸に考えないといけない。元々一昨年辺りから考えていたのが四国転勤で頓挫していたのを復活させ、趣味の山の活動でも良し、NPOでも良し。何かベースを作らにゃあ。

 妻の日本画
 妻は、阪神大震災前から親譲りの日本画を始めている。主婦業をやりながらなのでなかなか描けないと言いながらも、ボツボツ描いている。その妻の絵、所属している同好会の発表会には今までにも出品していたが、それ以外には出展したことは無く、一度どこかに発表してみたらと再々薦めていた。それならばと、昨年神戸市の主催するある展示会に発表したらいきなり区長賞受賞。今年は思いきって県展に挑戦。と、思いがけなくもいきなり入選に。
ーー> いやいや、芸術にいきなりは続かない。一歩一歩挑戦していくしかない。私は絵は描かないが、鑑賞するのは大好きで暇な時は美術館を巡っている。昨年など、モネの睡蓮の作品を一堂に沢山集めた展覧会があるというので、妻と名古屋まで見に行った程。その私の観る妻の日本画。古典的な日本画とは程遠く、岩絵具は使ってはいるものの、どちらかというと洋画のようなはっきりした個性的な絵。新しい日本画って感じ。なかなかセンスがある。でも、今年は例の展示会で市長賞でも取れれば最高じゃなーい?


 投稿広場 目次へ