[シリーズ投稿・盛岡だより(その3)]
盛岡の冬3
〜白鳥〜 照井 武彦
南関東は桜前線が近づき、まさに春がきたという季節感でしょう。ですが、北東北はまだ春遠く、日陰の雪はまだ消えておりません。なので、もういちど冬の話題をお届けします。
いま、近年の冬の名物、白鳥が旅立つ季節です。盛岡に白鳥が飛来して、もう20年ぐらいにはなるでしょう。最初は場所がきまっていて、雫石川だけでした。市民はよろこび、「雫石川の白鳥」は、絵はがきやテレホンカードの題材にもなりました。ところが、次第に飛来する数が増え、居場所も市内の数カ所になりました。私が盛岡に引っ越した頃には、家の近くの中津川に毎年来るようになっていました。
盛岡は北上川、中津川、雫石川の合流点から開けていった街と言えます。北上川は北から南へ流れ、東から中津川、西から雫石川が合流します。このうち、中津川の両側は官庁街や繁華街で、北上川との合流地点に盛岡城跡の公園があります。私の家は、少し上流の方にあります。
さて、12月の中頃、白鳥はやってきます。今シーズンは、偶然にも飛来したその日に河原を歩いていて、白鳥を見ることができました。数は5〜6羽ぐらいだったでしょうか。その後、多いときで20羽ぐらい居ました。数日置きに、橋の上から眺めるのを楽しみにしてしていました。毎日でも見たいのですが、一方で真冬ですから、吹雪や風の強い日は遠慮したくなります。早朝、川に沿って移動する時の大きな鳴き声が我が家にも聞こえます。
日差しが強くなると、旅立ちの季節です。ことしの場合、3月13日に見に行ったら6羽に減っていました。18日には、皆居なくなっていました。さびしい思いをしていましたが、24日に下流の繁華街の近くに3羽残っているのをみつけました。1羽は真っ白、2羽が灰色、灰色は昨年生まれた若い鳥です。真っ白のは親なのでしょう。飛び立つ準備が遅れているのかも知れません。12月には真っ白になって、また飛来することでしょう。
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