特集企画に触発された「直感、即行動」、早くも達成宣言 辻 淳二
私は常々、「“直感、即行動”こそ、シニアライフを楽しむ行動原理」という主張をしていて、当研究会で話題提供したり、本ホームページに投稿したりしている。主張する以上は、自ら実践するのは言うまでもないことで、「ちょっとしたヒラメキを得たら、フットワークよく行動する」ことを心がけている。
参考:シニアライフを楽しむキーワードは「直感、即行動」
当研究会のホームページ今年4月号で、「私の健康法」をテーマの特集企画があった時にも、「直感、即行動」へと自分を動かすように、投稿文を書いた。「今年の健康維持作戦」と題した小文の中で、「今年はテニスを、健康維持だけでなく、腕も上げるように、まともにやる」と書いたのだった(その末尾に書いている文章を以下に再録。全文は、ここをクリック)。
かくして、今年の「健康維持作戦の焦点」が定まった。コアに、「テニスをしている時の“身体の動き/反射神経の働き”の、年間を通しての高レベルでのキープ」を据える。そしてこれを、「テニスの腕を上げる」こととリンクさせる。つまり、「健康維持」に加え、「年末になった時点で、我がクラブの中でどの程度ランクアップできているかを楽しむ」ことを両立させる。
これが、約半年経った今、うまい具合に「今年の“直感、即行動”の実践事例」のベスト5に入りそうな手応えで、順調に進行している。それで、ちょっと気を良くしている所なので、ここまでの成果を書かせて頂こうと思う。
ところで、ここで「直感で」と言っているのが何かと言うと、この特集テーマを契機に「テニス中のネット際での身体の反応を健康状態のバロメータとする」とした部分は「ごく普通の気付き」、それに「ついでに、テニスの腕も上げちゃおう」と重ねた部分が「直感」、つまり「とっさのヒラメキによる着想」ということである。さらに、「テニスの腕を上げる」とは、その時点でざっと見て「ゲームをやれば勝ったり負けたりがほぼ均衡、約50人のメンバーの中で真中辺り」だった腕前を、年末までに「平均的に3勝1敗ペース、上位10人位が競うトップグループの末席に食い込む辺り」の腕前まで押し上げるというイメージだった。
さて、着想は生まれたが、当時の私のテニスは、(我がクラブ内での相対基準で自己評価して)「ネット際の技(ネットプレー全般)とバックハンドの球(切れ味のいいスライスが武器)は上級、フットワーク/コートカバーは並、一番の基本のフォアハンド・ストロークとサービスが不安定で並より下」といったレベル。しかも、7〜8年に渡り当のクラブに入っていて「ジリ貧気味で来て、いま真中くらいの腕」だったから、練習量を月2回に増やしたくらいで好転するとは思い難かった。
それでも、「稿に書いてしまった」ことで、私自身は、“何もしないでは示しがつかない”との意識になり、「即行動」へと向った。先ず、要は「現状をどう打開するか」が課題と言うことで、基本に立ち戻って「自分のテニスの問題点分析」をやってみた。すると、答えは直ぐに出て、現下の問題点は、「フォアのストロークが不安定でゲームメークができない等から、パートナーの信頼が薄い」、「勝ち負けにこだわらない遊びとして、締まりなくプレーしている」、この2つが「諸悪の根源」と、腑に落ちて分かったのだった。
こうして、「ここを変えれば、流れは変わる!」という、取り敢えずの手蔓を掴まえたことになった。
かくして4月から、月に2回、日曜日にテニスに出かける回数を愚直にキープしながら、密かに「フォアハンドの改革」の道を探り始めた。
先ずはオーソドックスに、「ストロークの練習を増やして、強い球で続けられるようにする」道を試みた。しかし、練習は試合に入る前の軽い肩慣らし程度にしかできない(テニススクールに入ればいいのだが、そこまでの時間は取れない!)、早い球で打ち合うには足速に走れることが必要で今の自分にはこれがきつい(これから、益々そうなる)、等から、「この道は自分向きではない」と判断した。
次に思い当たったのは、フォアハンドが不安定なゆえの逃げ手として使っていた「ロビング・ボール」を活かすこと。上記と対比すれば、むしろ“奇策”に近い着想だった。ところが、試し始めて程なく、「この道は行ける!」ことが分かってきた。僅かのストローク練習時間でも、強打せずに深いボ−ルを打ち続けると、実戦の練習になる。また、ロビング・ボールは球が高く上がりスピードも遅いので、相手の動きがよく見え、帰って来る球が予測しやすく、足が弱くても追いつき易い。しかも、こちらは意識してなのだから“攻め”の気持ちで打てるのに対し、相手側は受け身、つまり“中途半端”な気持ちで返球することが多くなるので、主導権を握りやすくなる。
こうして、「“攻め”の気持ちでロビングボールを多用する」という「フォアハンド改革のコンセプト」が見えたのだった。
このコンセプトに至った時はもう6月に入っていたし、7月も今年は雨の日が多くテニスの日数がゼロになってしまったこともあって、上記の気付きの実戦での検証は遅くなってしまった。それでも、こういう手応えのある気付きがあると、テニスコートに通う足も軽くなる。満を持して迎えた9月は、日曜4回の内、3回も出かけてしまった。そして、内々でコンセプトの検証を進めた。
すると、問題点も見えてきた。一例を挙げれば、「風の強い日にロブは使い難い」こと。しかし、これにも対応策は見つかって、「風上からのロブは思いっきりドライブをかけて打ち、“風に乗ってのアウト”を少なくする」、「風下からのロブは大胆に高く上げて、“風で揺れさせて打ちにくく”する」こととし、それを実戦で修得しつつある所である。
一方で、実戦で使い始めて、「望外の、大きな効用」があることも分かった。それは、ロブを消極的な手段としてでなく“確信犯”的に上げると、「相手側が嫌がる(ビビル感じになるので、こちら有利になる)」ことだった。たまたま、我がクラブ内でこの手を私以前に“得意技”にしようとした人がいなかった「意外性」が、このコンセプトの良さへの“加点要因”になったのだ!。どのスポーツでもメンタル面の強さは重要で、テニスもその例外ではないと知りながら、今まで心理面で優位に立とうと意識することはほとんどなかった。それが今回、この歳になって、図らずもそのプラス側に立てたことに驚いている。
9月28日(日)、スポーツ日和だったし、この稿を書いてしまっていいかの裏付けを取ろうとの“好奇心”もあって、テニスをしに出かけた。戦績はダブルス(我がクラブでは、ゲームと言えばダブルスである)で5戦全勝、しかも、その内4つは、クラブで十指に入るメンバー同士が組んだペアを相手にしての勝利であった。実際に、組合せが決まってコートに入った時に私自身「相手ペアの方が強い」と思った人たちが相手だったから、我がチームが勝つには、まさしく「私が上記のコンセプトを試合の中で実践でき、ネットプレーでもしっかりポイントゲットできる」ことが必要条件だった。そこで、我がチームはほぼイメージ通りに戦い、全て接戦ながら結果も出せたのだから、4月号の特集稿に書いたヒラメキの「早々の達成宣言」をしても誇大と謗られることはないと思っている。[03.9.30]
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