[シリーズ投稿・枚方通信(その15)]
はじめに
クラス(技術レベル)分けから活動開始 総仕上げは検定試験
大自然にもうひとつの教室を求める“野外活動”を旨とするボーイスカウトであるが、そうはいっても都会のボーイスカウト団にとって、毎月3回程度の日常活動に大自然を求めるのは無理がある。勢い、大自然の元で設営する夏の本格的なキャンプと冬のスキー・キャンプにスカウトの熱い思いが募る。開催場所(遠隔地)や活動内容(変化に富む)において、他のキャンプと比べものにならないからだ。
この2大キャンプの人気度といえば、スカウトのほぼ全員がスキー・キャンプに軍配をあげる。遠隔地のスキー場との往復時間に多大の犠牲を払うため、正味のスキー活動日は、後述の通りたった1日半(今回は2日間)しかとれないにも拘わらず人気があるのは、
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スキーに短気集中、熱中できる
・
初心者も、中級、上級者のいずれも目覚しい技術進歩を果たし、それが誰の目にも見えて評価しあえる
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技術進歩が、より高い、より険しい、よりスピーディーな滑降やターンができるという醍醐味に直結している
〜等、少年心理をうまく衝くスポーツだからと言えよう。
場所の選定
スキー場の選定基準は、
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初級・中級・上級用のゲレンデが揃っている
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リフトの待ち行列が過度でない
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宿からゲレンデの移動が徒歩で可能
・
宿はスカウトの分に応じた民宿である
〜等である。
昔は費用を抑えるために至近の
昨年まで利用した<信濃平>と<白馬さのさか>(ともに
わが国のボーイスカウトの人口が減少に転じるのは1983年以降と言われているが、同年に任天堂からファミコンが売り出されたと言うから何やら象徴的である。このファミコンと塾と部活動(中学生以上)がボーイスカウト運動のライバルか。当団も昔は100名を越える大団体で、これまで2度も分封(分割)して友好団を二つ作った実績をもちながらご他分に漏れずスカウト人口が減少し、今年は55名定員のスキーバスにスカウトの家族を入れて漸く33名とコスト高につくのは頭が痛い。昨年は20名しか集まらず、やむなく乗合バスで行ったが、今年は団体行動を維持するために家族を集める工夫をして、何とかチャーターバス利用に戻した。
過去8年間のスキー・キャンプ一覧
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年度 (会計) |
実施年月日 |
スキー場 ○は回数〜住所 |
交通機関(特記事項) |
枚方からの距離m |
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H9 |
1998.3. |
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チャーターバス |
450km |
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H10 |
1999.3. |
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チャーターバス |
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H11 |
2000.3.10〜12 |
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チャーターバス |
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H12 |
2001.3.9〜11 |
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チャーターバス(ガールスカウトと相乗り) |
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H13 |
2002.3.8〜10 |
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チャーターバス |
400km |
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H14 |
2003.3.7〜9 |
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チャーターバス |
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H15 |
2004.3.12〜14 |
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乗合バス |
450km |
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H16 |
2005.5.18〜21 |
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チャーターバス |
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例年のスケジュールは、リーダーの仕事休日利用を原則とし、また、総費用をできるだけ抑制しようとすると、結局、チャーターバスで金曜日の夜枚方を出発して、日曜日の夜枚方に帰着する、<バス車中1泊、ホテル1泊、スキーは1日半>という綱渡り的な日程となってしまう。今年は、3月21日(月)の振替休日のオマケつきで、この幸運を利用して、18日(金)夜出発し、21日早朝帰着の、<バス車中2泊、ホテル1泊、スキーは丸2日>と、スキータイムを半日延長することができた。
技能と検定
ボーイスカウト(運動)は、青少年のための自発学習の運動と言える。スカウトの社会生活、野外生活、文芸、スポーツ等幅広いジャンル毎に技能資格を選択科目として設定、明文化して、チャレンジし進歩した者にはバッジ(記章)を授与し、スカウトを魅了する教育システムを持っている。スキーも何十種類の選択科目のひとつとして、年代別に下表のような態度・技術レベルが明文化されている。スキー・キャンプの終了間際、総仕上げとして、スロープの一角にストックを利用したコースを設定して、ひとりひとり検定を行うことにしている。
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カブ年代(小学2年9月〜小学5年8月) |
ボーイスカウト年代(小学5年9月〜中学3年8月) |
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記章の名称 |
「スキー選手」 |
「スキー章」 |
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技能 |
ア スキー靴をはき、スキーをつけ、ス キーとストックの正しい使い方を実際 にしてみせる。 イ スキー用具の正しい手入れ(シーズ ンオフのしまい方を含む)ができる。 ウ スキー中の態度と、事故の場合の助 けを求める方法を知る。 エ リフトやTバーを使うときの安全規 則を知っている。 オ 開脚登行・階段登行・斜め階段登行を使って斜面を登る。 カ 次の種目を実際にしてみせる。 (ア)直滑降(10度程度の斜面) (イ)斜滑降 注 全日本スキー連盟バッジテスト5級以上またはジュニアーバッジテスト4級以上に合格しているものは、前記オ、カの細目は合格とする。 |
(1)スキー用具、服装について、手入れや保存法の注意点をあげ、説明できること。 (2)スキーのエチケット、マナー及び安全対策について説明でき、次の事項が実演できること。 (3)次の種目を実演できること。 〈※全日本スキー連盟バッジ・テスト2級検定以上に合格しているものは、前記(3)の細目は合格とする。〉 |
おわりに
最初はリーダーの厳しいレッスンの辛さでスキー板とストックを投げ出した半ベソの初参加組も、半日または一日経過後にはリフトに乗り、山の上から滑降する楽しさを体得することになる。スキーは彼にとって最早、生涯のスポーツとなること請け合いだ。会社の長期出張を切り上げて集まってくれるリーダーたちは、いつもこの感激的なドラマの演出家であり、観客となる。 (2005年3月31日記)
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