「パソコンで年賀状を作る」 鳥山 康見
ポストカード
ここ15年ぐらいは毎年、11月下旬になると年賀状を作るために家族写真を撮り、それに自由文と呼ばれる120文字を添えて写真屋さんにネガを持ち込み、「ポストカード」とよばれるハガキに写真を貼った年賀状を作っていた。写真屋さんといっても、実は25年前ぐらいに仕事でコンピュータを導入して頂いた、大きな現像所を持つ大企業のお客様で、その情報システム部のキーマンの方から、年賀状の季節になると“格安でポストカード作成”のお誘いが届き、それに甘えて毎年、年賀状を200枚作成していたのだった。
ところが今年は、そのキーマンが会社を定年退職され、格安ポストカードのお誘いが来ず、そのため高くても近くの写真屋に頼もうと思っていた。ところが、近所の写真屋に行きパンフレットをもらい費用を概算すると、今までより約1万円も高く、個人レベルでの「2007年問題」はすでに始まっていると実感しつつ、こちらも今年の4月に会社を早期退職して時間の余裕ができた一方で生活費を節約する必要もある身とあって、年賀状をパソコンで自作する決意を固めた。
新しいプリンタを買う
今までプリンタは会社の創立何十周年記念にもらったピクティ700というのを使っていたが、解像度が悪いのとインクカートリッジが近所の店には無く、大手量販店に行かないと売ってないのが欠点であった。そこで、これを機会にプリンタを買うことにし、有楽町のビッグカメラのプリンタ売り場に行くと、暇そうだった派遣店員らしい女性がキャノンのプリンタをあれこれ上手に一生懸命勧めるのと、古いプリンタを持参すれば2000円で下取りしてくれると言うので、PIXUS MP500というのを23700円で買った。プリンタもパソコン同様に安くなったと感心しながらインクカートリッジ売り場に行くと、1セット5000円もすることが分かり、プリンタは携帯電話と同様に本体よりも消耗品のインクで儲けるビジネスだと再認識する。そのうち、プリンタ本体はパソコンの「おまけ」としてタダでついて来るようになるかも知れない。
年賀状をデザインし印刷する
2年前に買った「筆まめ」というソフトを使い、マニュアルの「カンタン年賀状の作り方」を見ながら、家族の写真、近況報告、挨拶、住所を書き込み、年賀状を作成する。デザインに凝らなければ、仕事用、友人用、親族用と3種類作成するのに半日で完成するが、絵や字の大きさやフォントにこだわるとなかなか手間がかかる。また、プリンタを初期設定し、使えるようにするまでに半日、そして200枚の年賀ハガキに作成したデザインを印刷するのに半日、宛名やあて先を印字するのに半日、その間に失敗したハガキが9枚、という結果であった。失敗ハガキの原因はいわゆる「うっかりミス」で実害は450円、みずほ証券の400億円のオペミスとは比べ物にならないが、想定外の失敗コストだった。
<失敗ハガキの原因分析>
@平成18年元旦とすべきところ、17年として間違って印刷した・・・・・5枚
A表裏を間違えて、あて先をハガキの裏に印字してしまった・・・・・・・・3枚
B住所変更がされておらず、印字したあて先が古い・・・・・・・・・・・・1枚
これらは、郵便局へ持ち込み一枚当たり5円払うと新しいハガキに交換してもらえる。従って、まったくムダにはならないが、その時間と5円がモッタイナイ。
終わりに
年賀状の出来栄えは80点だが、今までのものとそれほど遜色は無く、まして受け取る方はほとんど他人の写真の出来栄えなど気にしているはずはないので、今後も自作の年賀状で行こうと思う。また、今後は、年賀の挨拶は、偉い人やお年寄りを除き、年賀状の電子ファイルを添付した電子メールやURLの入った電子メールで十分だと思う。郵政公社や現像所には気の毒だが、資源を無駄遣いしない/より安いコスト/送達の迅速性/一斉同報の便利さ等を考えれば、年賀状の電子化がますます進むと思う。[2005年12月31日]

(以上)